NANA さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
こんなのドラえもんじゃない
ドラえもんが好きで、この映画も楽しまれている方は読まない方がいいかもしれません。
私もドラえもんは大好きですし、この映画の元ネタの個々の話は大好きです。
でも、原作が好き過ぎてアニメとしての描写が時々受け付けなかったりすることがあります。この映画は特に駄目でした。
3Dに関しては、漫画のキャラクターをリアル(?)に描写する意味があるのかなと思いつつも、一つの挑戦だと思い我慢出来ます。
が、個々に完結している話を繋ぎ合せて感動巨編にするのは無理があり過ぎました。一つ一つの話は良い話なのにすごく残念です。
まずは構成が駄目駄目で、冒頭からのシーンでドラえもんの夢いっぱいの道具をざっと紹介していますが、単に便利な道具を与えてのび太を甘やかしているだけに見えます。ドラえもんってこんな話じゃない。(>_<)
のび太は反面教師なんです。大抵は道具を悪用して、最後酷い目に遭います。この映画にはそれがない。ドラえもんをよく知っている人達は脳内で補完出来るから良いんですよ。でも、あまり知らない人が見たらドラえもんというアニメの印象が悪くなるでしょうね。それがファンとしては悲しかったです。
あと、絶対許せないのがストーリーのオチを変えたこと。雪山のロマンス、あれも大好きな話なのですが、原作はギャグ話ですよ?のび太が情けないまま終わる笑い話です。原作を否定してまで感動をごり押ししたいのかと。
ギャグ話の中にも時々ほろっとくる話があったりするのがドラえもんの良さです。こんなに押し付けがましくない。原作を愛する人間が作ったとは思えないです。
原作が一番ですが、アニメ版で良いので元の話を見て欲しいです。
最後に繰り返しますが、元の話はどれも良い話ばかりです!☆5つ