dakiramk3 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
監督の存在意義と責任とは
あれやらこれやら、肝心要の作品の出来以外のところで話題を振り撒き、挙げ句の果てには責任のなすりつけあいをするというスタッフの内紛……まあそれぞれに言いたいことはあるのだろうけど、とりあえず監督はやっぱり監督として責任を取る立場にあると思う。
そういう人を連れてくるのも監督の責任なのではないか。たとえ他の意思が介在していて、自由に人選ができなくとも、監督はそれら全てに名前を出している以上、ここはやはり全て受け入れるべきではなかったか。
この作品は大成しなかったが、仮に大当たりを撮ったとして、その後の監督の名前には『あの○○を手がけた○○監督の期待の新作!』とかいってリターンを受け取れるのだから、ハイリスクにはハイリターンを伴って当然ではないか。このリターンを受け取るのも、脚本家レベルならまだしも、ほかの……こういう言い方が合っているかまたは正確なのかは自信がないが、どちらかというと縁の下の力持ち側のスタッフではそうそうあるものではないだろうし。
……作品自体について言うと、まあ『二次元でも女はそんなに綺麗なものじゃないんだよwwww』とか面と向かって言われてるようで、確かにそりゃそうなんだが、そんなものは表に出してこられても……という気がした。
だって、そりゃ確かに二次元少女はウン○コもゲップもするだろうけど、それは描かれていないだけであって、描く必要もないから。だから二次元でくらい夢を見させてくれてもいいじゃないか。
あと、ヒロインが最初からあんまし助けたくない、微妙な感じなのも……ある人の言葉を借りるなら、おそらくこの作品が目指した、或いは意識した作品にかの『ラピュタ』があるのだろうが、そのヒロイン・シータの可愛さ・守ってあげたくなる良い子さの描き方が実に秀逸で、その後のパズーの行動全てにリアリティと感情移入を支えていた。
可愛い女の子を守り、共に戦うというのは、それだけで立派な物語になるというのをかの作品は証明しているではないか。まずこの作品はそこから失敗している。誰が最初からビンタかます子に感情移入して守りたくなるかよ。ひょっとすると主人公自身は守りたくなったかも知れないけど、この作品を試聴しているみんなは特殊性癖の持ち主じゃないんだから。
というわけで……総合的に言うと、ネッサが可愛かったです(結局それかい)。