たきおさん さんの感想・評価
3.9
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
SFの極み
原作は貴志祐介という、著名なホラー作家の小説です。
私はデビュー以来からのファンで、黒い家、青の炎、悪の教典などは読んでいましたが、こちらは未読のまま、アニメを見ました。
作画は若干乱れたりもしますが、十分許容範囲内だと思います。
というか、シナリオに惹かれた瞬間に、どうでも良くなる。
楽しく見るコツを一つ。
複雑な設定が楽しさでもあるのですが、
中には中二病的な固有名詞もあるので、注意が必要です。
やや、不親切な作りで、アニメを見ただけではそこは理解不能です。
愧死機構(きしきこう)
同種を殺すと、激しい慙愧が内より湧き出て、絶命してしまう仕組み。
鶏小屋のキツネ(フォックス・インザ・ヘンハウス症候群)
鶏小屋に入ったキツネが、本来の狩猟という目的を忘れて、ただ殺戮を楽しむ。
橋本アッペルバウム症候群
重度の激しい思い込みで、現実と非現実の境目が、不明瞭になる。
この3つを把握しておくと、
すんなり楽しめると思います。
2008年、日本SF大賞受賞作(エヴァと同列の賞です)の奥深さ、
是非堪能して頂ければと思います。
荘厳なラストが待っています。