狗が身 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
バイオレンスだけど…。
よく分からない秘密結社っぽい組織から抜け出してきた魔法使いの女の子らと一介の高校生である良太が繰り広げる、グロ要素が少し強めのラブコメです。
そう、僕にとって本作はラブコメなんです。
秘密結社の高千穂とか、人類補完計画じみた怪しい計画とか、宇宙人が絡んだSFっぽい設定とか、無理矢理魔法使いにされた少女らの悲哀なんかも、すべては本作のラブコメを満喫する為のスパイスみたいなもの。続きが気になるストーリーではあるけども、メインはやっぱり日常を謳歌する少女達の姿そのものではないでしょうか。
エロ方面はアダルトでもコケティッシュでもなくて、なんというか良い意味で下品。あくまでも笑いの為のエロ、という感じが良いんですよね。
ラブコメである以上、本作も例に漏れずハーレム状態なんだけど、主人公である良太には嫉妬を抱くなんて恐れ多い。そりゃ良太になら惚れても仕方ないよねって思える人物像だから、観ていて素直に楽しめる。
決して一縷の隙も無い完璧型ではなくて年相応の少年らしさもありつつ、ってところが良いね。
過去の自分の行いを悔やんでいるからといって、常に命の危険がつきまとう女の子達に協力するなんて、並の根性じゃ無理だし…。女性キャラクターではカズミが一番好きだけど、良太と寧子の二人には報われて欲しいなって思う。
最後の方がすごく圧縮された急展開だったのが残念だけど、1クールに納めるにはあれしか方法がなかったんだろうな。丁寧にやっていこうと思えば2クールになるだろうし、それだけの枠はとれなかったという大人の事情なのかな…。