「ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~(TVアニメ動画)」

総合得点
67.6
感想・評価
710
棚に入れた
3239
ランキング
2396
★★★★☆ 3.4 (710)
物語
3.2
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.5
キャラ
3.4

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

探偵ものとして見た方が良さそう。

中学生まではバレー部に所属していた少女、千夏の物語で
高校では吹奏楽部に入りフルートを弾くことになるのだけど
吹奏楽部の話かと思ったら、変な謎解きをしていると
どうも吹奏楽部の部活ものと、ミステリー要素を入れて
探偵ものをしたいみたいですね。
序盤の掴みは何のアニメなるのかな?が気になる作りでした。

さらにやっていることは序盤は部活ものではお馴染みの仲間集めですね。
部員が少ないから仲間がいないと話にならないということで
仲間集めで一昔にありがちな普通の部活ものの作りです。
仲間集めにもミステリー要素がありで、メインキャラの春太が知恵を絞り解決していく
もので、トンチの様な話でナルホドと思うこともありで
ミステリーとしては、そこそこ興味深い展開はありましたね。
それにチョットいい話をまぜて、仲間にするのに説得力を持たせてきている感じでした。
ただ1話で解決させるにはミステリーの部分はそれでいいかも知れないが
仲間にするには比較的心の傷があるタイプの人が多かったけど
あっさり解決していて深みはないかな、本来ならじっくり
キャラを掘り下げたり、丁寧な積み重ねが必要だと思うのだけど
それがないので、構成に無理があるように感じました。
少なくても2話ぐらい欲しい所

仲間を集めるメンバーの人選も適当に決めていて
単に楽器を弾く技量が高い人物で過去に実績があり良さそうだからで
仲間にすると決めている感じがして重さとかはないですね。
どうしても、その人ではなければいけない理由がないので
仲間になったからといって、感動とかはないですね。
淡々としています。
イケメンメンバーがいるから女子の入部者が増えたとか
適当な理由で増えている気がしますね。
そんなメンバーが吹奏楽部員として使えるのかはかなり疑問

ストーリー自体もぽっと出のキャラで毎回回すので
それ程、惹かれる感じがしないのもポイントかな
主人公格の千夏と春太はミステリー、探偵もの、だからしょうがないけど
基本的に主人公格は外野なので毎回見守る感じで、ぽっと出のキャラのチョットいい話を聞かされる
展開でしたね。
まあ悪くない話なので、いい話として見ることは出来ました。
さらに、こんなアニメで「ワッツ暴動」とかの話が聞けるとは思えなかったので
ナルホドと思える話も多かった。
個人的には1968年のシカゴの暴動はNHKの「映像の世紀」で見たことがあり
中々クレイジーな映像だったことを覚えているので
当時の暴動はたかが暴動とは思えないので話自体には説得力がありました。
ただアニメの暴動はこのことかはわかりませんが・・・
シカゴは1966年にも暴動があったみたいだし

中盤からはやっていることは、ミステリー探偵ものにありがちな
悩みのある人の人助けからのストーリー展開でそこから話が広がるもので
普通に探偵ものをしていた感じでした。
1話完結型で謎をバラ巻きながら後半に答え合わせをする展開で
意味はわかりましたが、問題の解決をするよりは
謎を解いて終わりのパターンも多く
モヤッとする終わり方は多かったかな

さらに後半は抽象的な話も多かったかな、顔が動物の獣人みたいな人の話もあり
メタファーと、作中で説明があったから
何となくだけど意味はわかるけど話についていくのがやっとだったかな
まずそうなことをしているのはわかるけど、アニメ内の描写からは
抽象的としか言えないな、これもストーリーを回しているのが
ぽっと出のキャラなのも痛い。

また探偵ものだからしょうがないかもしれないけど
セリフ回しも多くてアニメ的な要素が少ないわりに抽象的だったりモヤッとする
終わり方が多いのもアニメとしての良さを消していたような感じでした。

部活ものとしては途中からは、探偵ものをやる設定の一部として
見ていたので、力を入れてなくてもあまり気にはならなかったです。
毒にも薬にもならない感じかな
最後は部活ものとして無理やりまとめていたので
部活ものとしても、やりたかったんだろうな的な部分はありましたね。
うーん、探偵ものだけでは物足らないと
部活ものの要素を入れたのだろうけど終わってみるとあってもなくて変わらない。
何となくだけど青春をしているな・・・ぐらいにはなっていたのが特徴的でした。

キャラは、ぽっと出が多いのであんまり感情移入しずらく印象には残りませんでした。
ぽっと出のキャラは基本的には1話しか出てこないので、どうもインパクトが弱い
春太は頭脳面積で、どうも男性の先生に興味がありそうな
変わり者なのはいいけど、千夏とは会話自体はしていましたが
内面的な絡みが少なかったのがチョット残念かな
仲間になった吹奏楽部のメンバーと千夏、春太の絡みも少ないので
青春ものとしてもパッとはしませんでした。
千夏は元気がいい所は良かったけど、それ以上のものは感じなかったし

作画はキャラクターデザインが奇抜なので個人的には好きではありませんが
全体的には良いと言えるだけの作画クオリティーはあったと思う。
動かすべき場面では良く動いていたし、コメディ場面でのコミカルな動きの
演出はまずまず出来ていました。
中盤は多少の作画の乱れは感じましたが、たまに乱れるぐらいだと思います。

声優さんについては千夏役のブリドカットセーラ恵美さんは
発音はハッキリしていたし生き生きとした演技は光っていました。
キャラ的に目立つ部分もあるのですが
それ以上に演技の良さはありました。
他の声優さんは地味だったかな、普通な感じの演技で目立つことはなかったけど
一般向けな演技ともとれる部分もあるので良かったとは思う。

探偵ものなので謎自体は判明するとナルホドなと思うケースはありましたが
ストーリーはぽっと出のキャラで回すことが多いし仲間になると主人公格の2人とは
絡みが少なくなるのでキャラはパッとはしなかったし
ストーリ-に入っていきにくかった。
ただストーリー自体はいい話はいい話として見ることは出来たし
謎が判明し、どういうことなのかが判明することはある程度は納得は出来ましたし
謎が解ける楽しみもありました。
謎が判明してもその根本的な問題自体は解決せずモヤッとする終わり方なので
それをどうとるかですね。
抽象的な表現もあったし、その辺も悩む所
良い部分はあるけど微妙な部分も多いですね。
個人的には満足するには、チョット足らなかった。
途中からは探偵ものなので余程無茶をしない限り、極端な低い評価にはならないだろうなとは思ってましたが
その通りになったアニメだった。

投稿 : 2016/04/05
閲覧 : 262
サンキュー:

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