HG anime さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
人間兵器
イタリアが舞台の話ですね。イタリアは西ローマ帝国が476年に崩壊してからサヴォイア家による1861年のイタリア統一まで実に1386年間まともな中央政権がない状態だったのでマフィアなどが繁栄してやりたい放題だったし今でも少なからず中央にどことなく寄り付かない空気がある気がしますね。ドイツもイタリアも日本も統一が遅かったから気づいたときは周りの列強は植民地ごとブロック経済にしてしまっていたので激おこプンプン丸になってWW2へと進んでいく三国同盟似た者同士てなわけですが、1386年間幾度となく他の列強の餌食になっていた点で、ドイツや日本と違いますね。北部と南部の確執は今でも消えてないしなぁ。北部独立運動は今後も続くでしょうね。そんな現実の話を取り入れた物語設定になってますね。
7話
雑談なのでスルー推奨↓
{netabare}会計士のフィリッポについての話ですね。フィリッポは会計士になった理由を2つ挙げていて、一つは会計士の父の勧めでもう一つは数学ができたからだと言っていましたが、実は会計士は国内外問わず、数学なんて加減乗除ができれば十分なれます。数学というより算数レベルで必要十分なんです。日本だと論文式試験の選択科目で経済学や統計学を選ぶなら話は別ですが。実務でも例えば退職給付関連の難しい率の算定なんかはアクチュアリーに任せてますからね(´・_・`)
フィリッポはボッティチェリが好きなようですねw 日本でも最近、東京都美術館でボッティチェリ展が1月16日~4月3日にやっていましたね。見に行きました。まぁ個人的にはボッティチェリの作品はそこまで好きではないですw 芸術作品は音楽でも絵画でもそれそのものの絶対的な美しさで評価されるものと、時代・思想・宗教の象徴という観点で評価されるものがありますが、歴史好きの私でも個人的には後者は好かないものが多くて・・・。ボッティチェリは新プラトン派なりギリシア神話なりメディチ家なりと、わりと後者の側面が大きい気がします。ボッティチェリを楽しめるフィリッポのような人は素晴らしいと思うなぁ。私も年を重ねたらフィリッポみたいになりたいw
{/netabare}
9話
ラウーロの、嫌いな奴だからこそ腹を割って話してみるべきだという姿勢は全く同感だけど、エルザとの接し方をみていると担当官としてやはりジョゼの方が上手ですね。義体だって人間なのに道具のように認識しているラウーロはちょっとアカン気がする。
10話
エルザ・・・(´;ω;`)
9話の最後で報われない流れだったのにそこからこの展開か・・・
ラウーザは自業自得な部分もあるけど本来なら普通な奴なはずだから同情してしまう・・・
1課の課長ドラーギがゴディバをむしゃむしゃw 私はチョコは森永ロッテ明治あたりの安チョコが好きだなー。高級チョコはどうも苦くてかなわん。でもロイズやレオニダスは好き。
11話
ヘンリエッタが考えるエルザの死の真相・・・ ヘンリエッタもエルザも結局恋する乙女なんですね。ジョゼはそれに気づいていたんですね。ジョゼ、有能
13話
アンジェリカは一番可哀そうな子ですよね・・・ 保険金のために両親に殺されそうになった挙句、義体の実験体になって若くして記憶障害に・・・
自分が記憶障害だということ、死期が近いということを悟っているのがまた哀しい。
最後はベートーベンの第九とマルコのパスタ王の話をBGMに流星群をみながら眠るように・・・。悲しい気持ちというより、その様がなんだか美しくてただじっと観てました。私は第九といわれるとドヴォルザークの第九『新世界より』の第二楽章が思い浮かびますが、ベートーベンの第九はサビこそみんな聞いたことがあるだろうしやかましいだけだと感じる人が多いだろうけど全体を通して聞くと味があっていいんですよね。
音楽はBGMも綺麗だし、歌も作風に合っていて哀愁漂ういい雰囲気でした。
作画も戦闘シーンとかかなりしっかりできてますね。街の風景も綺麗です。
キャラは珍しい設定の女の子たちが出てくるし担当者たちも味がある。いろいろ考えさせられるようないい人間模様ですね。
現実に子供、しかも女の子を兵器にするようなことが行われたら発覚した場合国内外からの圧力で国が潰れかねないだろうから技術的に可能でもやらないでしょうね。でも女の子を兵器にするというこの設定、すごく好きだなぁ。完全にロボットではないところがいいですね。体は兵器、心は恋する乙女。条件付きというものがあるからどこまでが愛なのか線引きが難しいというのもまたいい設定。とても面白かったです。
観たことないけど『最終兵器彼女』とかも似てるのかな?
2期は評価が悪いので観ないかもしれない。