Progress さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
限りなく無色に近い日常系アニメ。
視聴ほぼ終了。評価はやや低め。
以下感想
{netabare}
世界観や背景といったことはあまり語られない感じでしたね。一般人には魔女の存在は秘密だけど結構秘密を守ることにはルーズ。でありながら魔女はマイナーな存在であり続けるという、そもそもの世界観設定からゆるゆるな日常系。
マンドラコラがそこらへんに生えているけど、一般人にはひっこぬいたら危険な植物として知られていなかったり、色々変だけどまあ日常系ですしね。
泣きと笑いのお菓子を食べさせられる話は、真琴が泣いている所に倉本母がそれを目撃して何も思わないところにちょっと衝撃かな。
茜が倉本家に居つくようになるわけですが、なんか親戚の家なのにそんなにおおっぴらにテレビ見てるだけの生活をよくさせてくれるよな~。
千夏が魔女になると言い出して、親が全く反対しないのは、「子供のいうこと」だからだろうか?
優しい人たちに囲まれて、対立も無く、打ち込めるなにかや他人に対する強い感情もなく、ただ穏やかな日々をすごす感じですね。
このアニメは物語も人物も含めてストレスがないですね。登場人物がストレスを感じる存在はいないし、ただ時間が流れることへの恐れが無いです。そういった恐れも無いので、日常も少しぼやけていく。
あの場所が田舎かどうかはわからないけど、なぜ倉本家にはおばあちゃんやおじいちゃんがいないんでしょうね・・・色々考えられるんですけど、上記に述べたストレスのない世界にするためにいないほうが都合が良かったのかな・・・。
ここまで徹底的にストレスを与えないとなると、彼らを見ていると何にも染まっていない白色に見えるのですが、彼らは互いの深くは入らないので、他者を染める色すらない無色にすら思えてきます。
日常であって日常ではない。登場人物は感情を大きく揺り動かすこともない。現実の日常以上に彼らは干渉し合わない。何気ない悪意の無い言葉に突き刺さることも無い。何気ないしぐさに感情を覚えない。そんな世界。
見ているこちらも、何か刺さる話も言葉も無い世界を見たので、とてもコメントしづらいかな。唯一、千夏の無邪気さだけが、少しだけこの作品のストレスフリーな世界に色付きを与えてくれていた気がします。 {/netabare}