もろう さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
意外意外がいっぱいな作品だった
何の情報もなく観たため、初めは青春爽やかいっぱいの映画なのかなーと勝手に思っていた。そしたら、冒頭でホテルから父親が浮気相手と出てくるというびっくりな展開だった。
さらに、浮気現場とは知らず母親に話してしまう。成瀬 順の母親の声と演技が何かとてもリアルで怖かった。
まだ幼い成瀬 順に浮気した父親が自分の責任を「お前のせいだ」とおしつける。これはトラウマになるなと思った。幼少期にそういった言葉を受け取るのは言った本人が思っているよりもダメージが大きいと思う。
自分がこれ以上傷つかないように卵の妖精をつくりだして、その妖精が言う言葉が結構残酷で現実的でびっくりした。キャッチセールスにひっかかる、海に沈められるなど。
「言葉は傷つけるんだから。絶対にもう取り戻せないんだから」という台詞が心に響いた。
成瀬 順が主役をやると手を挙げた後の「お~」という生徒の声からの拍手のバラバラで少ない感じがリアルで良かった。
ちょっと主人公勝手だなとも思ったけれど、人それぞれ何か抱えていて、やっぱり若いし人間だから気持ちがあるから、全部捨てて逃げてしまいたくなる時もあるよなぁと思った。
ラストでまさかの田崎 大樹が成瀬 順に告白するという終わり方で、何て返事するんだろうと気になった。