どらむろ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
前半は夢多き麻音ちゃんの選択、後半はぽっての迷い。憧憬の路にたゆたう想い
瀬戸内の広島県竹原市を舞台に、写真大好き少女と仲間達が、ゆっくりと優しい日々の中で、将来への夢を模索していく「たまゆら」シリーズ集大成となる劇場版4部作の第3作です。
前半は麻音(まおん)ちゃん、後半はぽって部長のお話でした。
{netabare}『物語』
のりえちゃん、かおたんと来れば、次は麻音ちゃんのターンですね。
一見呑気だけど実は多彩な才能と夢を持っている麻音ちゃん、たまゆらシリーズの、ゆっくりと優しい時の中で、焦らず沢山の夢を模索してきましたが、そんな彼女もいよいよ高校最後の秋、進路選択の時です。
親馬鹿で不器用なお父さん、ほんと素晴らしい父親ですねぇ…。
本シリーズで珍しくケンカしちゃった!?
と思いきや…オチが読める安心感あり、割とベタな展開ですが面白い。
娘の才能と夢を心から愛し応援してくれるお父さんと、とても良い子な麻音ちゃん…ステキな親子ですねぇ。
ドタバタしたコメディー展開の中で、しっかりと娘の成長を認めるお父さん良かったです。
親馬鹿フィルター抜きにしても、視聴者目線でも麻音ちゃん凄い子だと思う。
麻音ちゃんが夢を実現させる為の選択が…予想を超えててビックリ。
まさかの経済学!
全ての夢を貪欲に諦めない、その為に考えた結論凄い。
…氷菓ラストのえるたそ彷彿としました。千反田さんは経営学でしたっけ?
余談ですが、経済学って意外と面白いです。
やる前はつまらなそうなイメージありましたが、知ると色んな仕組みが分かって視野が広がるといいますか…
きっと麻音ちゃんの夢にとっても、決して無駄にはならないんじゃないかな。
後半はぽって部長のお話。次々とやりたい事を決めていく友達、まだ迷い悩むぽって…。
愛用のカメラはとても大事な位置付け、確かにぽってにとっては楽しい日々と父の思い出の象徴なんですが…
けれど、進路選択が迫ったこの時期に一回休みは、きっとカメラ(と天国の父)の采配なのかも。
お父さんが背中を押してくれた、そんな風に思える…。
シリーズでも要所で壊れる事で、ぽってに色々な想いや考えを促したり、沢山の人のアドバイス受けるきっかけとなってくれた。
三回目の憧憬の路、もあぐれっしぶ以来の父の友人夏目さんからの不器用ながら親身なアドバイス。
今を失いたくない、けれど未来に進む友達に置いてかれる不安…
それはとても良く分かるです。
やはり一番皆をよく見ているかおたんの一言、ほんと良い友達ですね。
夢を持ち、良き友達や大人たちに恵まれ、真剣に悩み、未来に進んでいく。
3部も丁寧に描かれていて良かったです。
いよいよラストの4部、果たして少女たちの未来は…!
まだ観てないので可及的速やかに映画館に行きたいです!
『作画』
ぬぬ?万策…は尽きた程ではないけれど、抜群に良いとまでは…。
でも十分可愛いと思いますけど。
竹原の風景はとても綺麗でした。
『声優』
麻音ちゃん回なので、儀武ゆう子さん感情的な演技良かったです。
お父さんの古川登志夫さんも面白かった。平野文さんとのうる星コンビお見事。
ぽっての竹達彩奈さんの、感極まって涙声になる演技はグッと来ました。
緑川光さんの不器用な大人ボイス絶品です。
『音楽』
クライマックスでの「これから」のピアノアレンジがあざとい!
ちょっとこれ泣けてしまうじゃないですか…。
たまゆらは音楽良いですね。
『キャラ』
麻音ちゃんはやっぱり凄い子ですねぇ。
しかも親思いで優しい。なんてええ子なんだ…!
お父さんは結構笑えるけど良い父親だ!
ぽっては流石はメイン主人公らしい葛藤を見せてくれました。
愛されてますねぇ。可愛いですね~。
かおたんは本当に友達の事をよく見ている。
ちひろちゃんも離れていても信頼してる、ステキな友達でした。
夏目さんは大分丸くなりましたねぇ。大人らしい良いアドバイス、不器用ですけど良い人だ。
マエストロとのコンビ好きです。
秘境探検部の新キャラ2人…新たなる犠牲者にw
かなえ先輩が久々に「でもでも!」繰り返し口調可愛い♪{/netabare}