よっぱ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
落語と、キャラクターの人間臭さに引き込まれた
昭和臭い人情溢れた物語で、ドラマにありそうで、ドラマ化が難しい作品ではないかと思いました。
山寺さんと石井彰さんの落語には、ストーリー関係なく引き込まれました。
声優さんもすごいですが、キャラの表情や動きからも感じられることが多く、カット割も意味深で、つい気になったシーンを見返してしまいました。
2話から八代目八雲の昔話に突入します。
どうも陰気な菊さんと、豪快な性格の助六が、考え方の不一致から口喧嘩をはじめるのですが、憎まれ口を叩きつつもお小遣いをあげたり、抱きつかれてそんな嫌そうじゃない菊さんがいたり、見ててほっこりします。
たまに腹割って話すシーンがあるんですが、そこで互いがそう思っていたのかとはじめてわかるんです。
みよ吉を演じる林原めぐみさんが艶っぽいです。ヒロインが入ることで物語の深みが増しています。嫉妬したり、意地を貼ったり、思ってもいないことを口っ走ったり、誤解したり。。
行き過ぎた演出も少なく地味な一面もありますが、返ってそれが現実味を増し、有楽亭八雲という人物が本当に存在し、昔ああいうことがあったんじゃないかとさえ思えました。