animeneko さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
キャラが魅力の群像劇、ストーリーがいまいち
登場人物多すぎ、キャラの魅力と強烈さが売りのキャラ・アニメだった。
一期はストーリーが終末に向けて収束していく快感があったが、残念ながら二期は承、転、結を通じてうまくまとめられず、とっちらかったまま終わった感じか。
各人物の中身を掘り下げることがせず、いわくありげな強烈キャラを次々に出してくるからあんまり各キャラを楽しめなかった。ここらへんは視聴者の好みもあるだろうがワシは掘り下げた方がおもしろいと思ったが、そこらへんはできないのかな。
キャラの魅力が売りのアニメだからキャラごとに考えるか。
*セルティ・ストゥルルソン
首が戻って記憶が断裂したという設定が最終回は、甘い方に流れて記憶が残っているらしいことになってゆるいラストだった。セルティが去ってしまったほうが余韻が残っていいのにな。セルティが池袋にいると悪い影響を周りに与えて、トラブルが起こる、という設定はどうなる?あれじゃまたトラブル起こるだろ?
*竜ヶ峰帝人(りゅうがみね みかど)
第二期になってキャラが変わって、暴力容認?みたいになり、暴力団事務所に銃弾打ち込むわ、親友を拳銃で打つわ、自殺を図るわ、もうメチャクチャやっていた。第一期ではおとなしくていいキャラだったのに、残念なキャラの落ちぶれっぷりだった。
*園原杏里(そのはら あんり)
ラストクライマックスで罪歌でゾンビ達を切って大活躍するシーンがある!と思わせて結局そんなシーンなかった。第二期ではアンリは思い悩むシーンばっかりで活躍せず。残念。
*紀田正臣(きだ まさおみ)
自分が黄巾賊のリーダーだということを親友二人に告白するシーンは結局なし。三人で語り合い告白するシーンを期待していたのに裏切られた。残念。
*岸谷新羅(きしたに しんら)
シンラ、基本的に良い人だったけど、セルティの首が元に戻ることを容認せず。あれ、セルティがここにいたのではトラブルが起こるから、説明しているのに、最後は自分勝手だったな。
*折原臨也(おりはら いざや)
イザヤは最後は殺されてもしかたないぐらい恨まれていたのに、死ななかった。結局、他人に嫌がらせする理由もわけがわからないままで意味不明な人物ではあった。
*黒沼青葉(くろぬま あおば)
単に暴れたいだけの陰謀好きなガキだったがストーリー上必要だったか?
*那須島隆志(なすじま たかし)
ラストあたりでロシア寿司を襲わせた男。なぜそんなことしたのか?罪歌を使って何をしようとしていたのか、まったく不明のままだった。騒ぎを起こしたいだけだったのか?
*岸谷森厳(きしたに しんげん)
シンラの父親。謎の組織、ネブラに使われているらしいが、ネブラとの抗争は解決してないまま物語は終わったな。シンラの父親のあのマスクの下の顔がどうなっているのか?何か因縁があるのかと思ったら見せないままで終わったな。
*鯨木かさね(くじらぎ かさね)
当初、ビジネスのために暗躍していたはずなのに、途中でビジネス目的をやめたのはどうして?このアニメは女性は途中からデレキャラになるケースが多いが、このカサネも途中でシンラにデレてしまう。最後までクールキャラの方がおもしろかったな。
*泉井蘭(いずみい らん)
青葉の兄だが、多数の人を襲撃してケガを負わせた人物。最後あたりにボコボコにされるかなと思ったがそういうシーンはなかった。残念。
*登場したけどあんまり本筋とからまなかったキャラ達
ヤクザの孫のアカネ、ヤクザの赤林、空手の兄弟、写楽影次郎と美影。イザヤの妹達、くるりとマイル、シズオの弟、ヒジリベルリ、
彼らのエピソード、必要だったろうか?
*未解決でもやもやしているエピソード
ヤクザとの抗争どうなった?ミカドが銃弾撃ち込んだけど?
ネブラとは戦わないのか?
罪歌は結局野放しのまま?何も対策はなし?
親友三人での打ち分け話はあったのかなかったのか?
ミカゲがイザヤに協力していた理由ってなんなったのだろう?
ヒジリベルリとシズオの弟とのその後エピソードは何もなし?
罪歌の持ち主同士の対決は激しいのがなかった。残念。
ミカドがメチャクチャやった目的のはずのダラーズの粛清?解散?は達成されたの?
結局、カサネもナスジマも特にラスボスではなく黒幕はいなかった?
いろいろ書き出してみて、自分のモヤモヤ感の根拠がわかってきた。
キャラの魅力で見続けてはいたんだけど、なんだか不完全燃焼と残念感が多かった作品。