「ディメンションW(TVアニメ動画)」

総合得点
73.4
感想・評価
761
棚に入れた
4052
ランキング
1020
★★★★☆ 3.7 (761)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主役を完全に食ってしまったルーザー

一つひとつの素材は良いものがそろっているのに全体を通して観るとそれほどおもしろい作品になっていない。
{netabare}
キャラクターデザインは素晴らしい。キョーマもかっちょいいし、ミラもかわいい。コイル文化による近未来的な街並みの中で和服を着こなすギャップがナイス。どうやら過去に何かがあり、コイルを使用せずに生きているという浮世離れした影のある主人公像も中二病チックで大変良い。また、ルーザーやらルアイやらその他の登場キャラクターも概ね完成されていたように思う。

しかし脚本は甘いような気がするし、次元Wの設定がいまいちわかりにくいのも難点。ちょっと急ぎ足だったような気もする。もっと回収屋としてのエピソードを描いて、2クール使ってその途中途中で本筋を絡めて落ち着いて描いたら良かったのではないか。

アクションも思ったより少なくて、元グレンデルの獣らしいスピード感あるバトルシーンをもっと観たかった。

最初はワクワクして観てたけれど、後半はあまり気分が高揚しなかった。肝心のキョーマの過去の描き方にパンチが無いというか、女々しいというか、違和感を感じてしまった。

ラスボスのシーマイヤーもぽっと出な感じだし、キョーマとはそれほど接点もない。だから盛り上がらない。むしろルーザーのほうがよっぽど因縁のある相手だったし、シーマイヤーをラスボスに挙げるならルーザーこそ今作の主人公なのではないか。なんで主人公の境遇よりもルーザーの境遇のほうを切なく描いたのか、ここが最大の失策である。おかげでキョーマの境遇がかすんでしまったのは残念。

ラスト、ルーザーの亡骸にしがみついて泣いていた娘はこれからどうするのか、そっちのほうが心配で素直に喜べなかった。

あと、OPでおっさんを躍らせるの辞めさせてあげて。
{/netabare}

投稿 : 2016/04/02
閲覧 : 249
サンキュー:

8

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