ホロムギ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
モンスターの命と死を描く
RPGではモンスターと戦うのは当たり前のことです。
同じ顔、色をしたモンスターが次々に湧いて出てきます。
しかし、現実にモンスターがいた場合それは、個々の存在であり、主人公たちに殺されるのが宿命ではありません。モンスターたちはそれぞれの性格や個性があり、生きている。
死にたくないと必死に戦う。
そんな命のやりとりを描いたアニメです。
絵が美しく幻想的で時間がゆっくりと流れている感覚がします。
ただ、命のやりとりをメインに描くなら、もっと緊迫感などあっても良かった気がします。グロテスクとまではいかなくても、残忍さを出して恐怖を煽る演出がもっとあっても良かったかな。死を綺麗なものに描いているので矛盾を感じてしまいました。
モンスターの必死さは最初のほうだけで、中盤以降はやはり主人公たちに焦点があてられますよね。当然のことですが。
もっとドロドロして、モンスターが逃げ出そうとしたり、卑怯な手を使ったり、生きるために必死であることを最後まで描いて欲しかった。
物語としては悪くありませんが、綺麗な絵と綺麗な音楽はテーマにあっていなかったと思います。
あと、このアニメはゲームの世界の出来事なのでしょうか?
携帯という言葉は知っているけれど、何かはわからない。など、まだまだ謎は残していますが、それも含めて余計な設定かなと。
生きるか死ぬかをメインテーマにしているんです。
それは主人公たち人間もモンスターも。
だからこそ、所詮ゲームであるみたいなよくわからない期待を視聴者に持たせるべきではないと感じました。
どうもしっくりこないなーというのが印象です。