HG anime さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
細かいことに目をつぶって観よう
1900年頃の時代が舞台だが実は世界は何度かリセットされていて実は西暦8000年という物語。
2013年発売のゲームが元のようですね。
中盤までは恋愛学園もののようなのほほんとした話が続く。私はここらへんの話も割と好きです。七海とあきとの歯がゆい恋愛好きだなぁ。
終盤一気に話が完成してきたときはちょっと予想外だった。期待していたよりもうまくまとまってびっくり。
・今までの1900年間の歴史を否定してまで人類を人類の戦争からまもるか?
・愛する人と全世界、どっちをとるか?
こういう話好きだなぁ。
私は人類が地球外生命体を確認するまでは人類という存在は宇宙にとって唯一無二で最高の財産だと思うから、人類がいなくなるのは宇宙にとってこれ以上ない損害だと思う。でも人類が自分たちの行為で滅亡するならそれは人類がそこまでの存在だったと諦めがつくから、この話のように戦争の未来をリセット、というのは賛同できない。
一方で、好きな人と幸せに暮らせるためなら地球が木端微塵になっても構わないと思うかもしれない。こはるも、平和で幸福な世界になることと引き換えに好きな人との幸せな生活がなくなった状況を疑似体験したときにそれを拒否してリセットを止めましたね。地球滅亡とかっていう話じゃないけど、世界より好きな人を選んだということで本質的に同じですね。私もこのほうが後悔がなくていいと思いますね。究極の自己中心主義ですが。
題材は面白いが、正直突っ込みどころも多い。
かけるの育ての父である史郎はかつて愛した女性がもう一度現れることを願って自分の体を機械化して何千年も生きてきたというが、もうこの時点でちょっと失笑してしまう。鈴原空汰という、同じ人物の完全なる生まれ変わりが観測されたのは史郎が自分を機械化した後なわけだから、彼は輪廻転生という荒唐無稽なことを狂信して自分を機械化して何千年も愛するひとの転生を待とうとしたわけですからねw
史郎はリセットについての詳細を知っていたという描写がなかったはずだけど、リセットというものがタイムスリップかパラレルワールドの生成か物理的な地球表面の破壊かなにかすら分からずに史郎と史郎の愛するはるかがいた2056年というものがもう一度来ると思ったんですかね?ಠ_ಠ??
でも愛する人のためにそこまでできるというのはすごい。ロマンティックで割と好きです。恋は盲目というが、聡明そうな史郎さんですらこんな脳内御花畑みたいな方法しか思いつかなかったくらい愛していた、ということでしょう(名推理)
音楽が本当にきれいですね。やなぎなぎさんを前面に出していくスタイル、いいですねぇ。彼女はもうすでに一流の歌手ですね。実はノルンのゲームのほうのやなぎなぎさんの歌はちょっとItunesに入ってたりします。その中では『Melee』『砂時計は空の空』『skyscape』がちょっと好きです。ヨルムンガンドでやなぎなぎさんを知ってからゾッコンでしてね・・・
本作ではやなぎなぎさんは『眠りの国』を歌ってますね。いい曲です。EDの織田かおりさんが歌う『ゼロトケイ』が一番好きかな。
BGMも全体的にいいですね。
突っ込みどころを加味してもなかなか面白い物語だったと思う。七海とあきとが最後に幸せにくっついて本当に良かった。七海ちゃんのルックスと性格いいですねぇ・・・辛抱たまらんですわ(´・_・`)
さくや不憫すぎるけど、このくだりでは未来は変えられる・恋でもなんでも行動を起こさないといけない、というのが教訓にされているということですね。好きな人ができたら口にださないと伝わらないってことですかね(戒め)。小生届かなかった初恋を思い出しましたよ(半ギレ)
女性向けのアニメだと思う。ゲームやってれば上記の突っ込みどころの解説があるんでしょうかね?まぁアニメを観た限りの感想にすぎないし見落としも多いかもしれないので勘弁してください。