ローズ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
細うで繁盛記
母の皐月の恋人が借金を作ってしまったため、逃げるように祖母を頼った松前緒花。
緒花の祖母である四十万スイは緒花を仲居見習いとして旅館の仕事をさせるようにした。
一難去ってまた一難。
次々と問題が山積みに。
それを乗り越える度に働く者として成長していく。
↑
このようにして話は進んで行きます。
初見の方は気張らないで、
「ロール・プレイング・ゲーム」のような感覚でもOKです。
仲居見習いの緒花は未経験者。
いきなり「仕事をしろ。」と言われても困惑するでしょうね。
序盤は女将などから厳しい小言を言われていました。
覚醒した、とハッキリと分かるのは第8話。
女将が倒れた事と引き換えに、得難い経験を持ちました。
やはり第10話が鍵になるのかなぁ。
テレビをつける事は俗世間の象徴。
テレビを消す事は旅館で生きる象徴。
この2つのせめぎあい。
見事なやり取りでした。
『例え
躓(つまず)いても 迷っても
恐れずに 新しいものに 挑戦し、
新しい 何かを 作り出す事ができる。
2人に、
そして 皆の作り出す
新しい 未来を 私は 楽しみに
離れた所で 番茶でも 飲みつつ
眺めさせて もらいたいと思います。』
↑
22話での結婚式でのスイの言葉を抜粋しました。
(じっくりと読んでもらいたかったので、意図的に間隔を開けています)
年の功なのでしょうが、それにしても金言。
一人前になる者への最後の言葉です。
失敗を経験とし、成功への糧となる内容。
普通のジジババでは言えない言葉です。
安心してお茶を飲ませる事ができるかどうか。
私達は試されているんです。
タイ焼きは尾まで餡が入っていると美味しいです。
本作品も一緒。
最後の一言まで聞き逃さないで下さい。
ラストの展開は鳥肌物。
キチンと最後まで見てくれないと……{netabare}ホビロン!{/netabare}