ローズ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
うさぎ・ドロップ・キック・スタート・マイ・ハート!
物語概略
河地大吉(ダイキチ)は、祖父の葬式で、見慣れない少女(鹿賀りん・リン)と出会う。
リンが、祖父の隠し子だった事が判明。
親族が集まり、リンの事をどうするか話し合っていたが、なかなか話がまとまらず、ダイキチがリンを引き取ると宣言する。
このようにして、ダイキチとリンの共同生活(?)が始まる。
作者・宇仁田ゆみさんのインタビュー記事の引用(一部、抜粋)【※1】
宇仁田氏は「ダイキチは自分が“親”といってしまうことがはばかれるので“親のようなもの”と言っているんですね。だから、描いているときも“親子”という言葉は意識的に使わないようにしましたし、子育ての場面も極力おさえています。どちらかというとダイキチとりんが、ふたりでジタバタとしている話にしたかったんです」という。
作者の方は、このように述べていますが、視聴している人の性別・年齢・立場など、様々な要因によって見方が違ってくるので、作者の意図と違う見方でもいいように自分は考えます。
・シングルファーザーの家庭(?)のような、リンとダイキチ
・シングルマザーの家庭のコウキ親子
・結婚しているが家の中では上手に立ち振る舞えないハルコの家庭
それぞれ立場・周囲の環境は違いますが、大人(親)の子供に対する無償の愛情は、変わらないように感じました。
子供と暮らす大変さが伝わってきましたが、それを大きく上回る家族の絆・愛情を表現しているように思えます。
作中に植物の話題がでてきますが、それが人と人とを繋ぐ絆を象徴しているように思えて、とても印象に残りました。
お子さんをお持ちの大人の方たち、これから子供の親になる若者たちに、観てもらいたいとおススメできる作品の1つです。
とりあえず、自分は、あらためて親に感謝の念を抱きました。
ダイキチ・リンの住んでいる場所の表記が『多須』となっていますが、埼玉県加須市がモデルになっているのでしょうか。
埼玉在住の身なので、気になるところです。
原作が漫画で、リンが高校生になる続きの話があるようです。
結末を知ってしまったため、自分は、『うさぎドロップ』2期目を期待しません。
むしろ反対です。大反対です!!!
理由は、原作の漫画を読んで下さい。
まあ、2期目を期待する考え方も分かりますが・・・
あえて名前の表記をカタカナにしました。
何故なら・・・・・
”ダイキチはダイキチだから!!!”
最後に、『うさぎドロップ』著者のインタビュー記事を教えていただいた方に、できる限りの謝意を述べたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
【※1】・・・『ぴあ映画生活』より