Hiraku8 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイトルなし
幾原監督というのは、総合力のある作品を作れる人で
過去作品見ても、キャッチャーなOP、フレーズ、舞台芸術、演出がどれも揃って
名作とされている
ストーリーやテーマ性は、その辺りの芸術面で表現しやすい包容力のある形になっているため、抽象よりで、理解よりも印象重視で見たほうが良い、解釈の仕方はいくらでもありうるので細かいことは気にするべきではない
以上を踏まえると、才能ある人材がそれぞれのパートを担当しないと、よくわからないアニメで終わってしまう
この作品だけでなく、ピンドラにも言えることだが、あまり評価が高くないのは視覚面で失敗しているからだと考える
作画の問題ではなくて、美術面で印象に残るものが、過去作品に比べてあまりに少ないように思う、抽象面で視覚的にイマイチと言うのはやはり致命的
ピンドラも今作も、美術面での元ネタ探しが流行ったが、それらは結局ただのトレースで、それも統一性がない安直なトレースでしかなかったために、世界観が表現できず、よくわからず中身が空っぽに見えるのは当たり前
特に熊側の世界観はほぼセガンティーニのトレスで、オリジナリティ皆無
ウテナがあれだけ印象に残るシーンが多かったのは、小林七郎氏が美術監督を努めていた事が大きかったのだとよく分かった