keylove さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
四月は君の嘘、、、なるほどこういう嘘なんだね。こんな嘘・・・なんでこんな
いろんな人に奨められてたんですけど、どうしてかなかなか観ようと思わなかった作品です。
でも実際は2クールが短く感じました。
A-1 Picturesさん、大好きですけどこの作品もやってくれましたね。
さすがです。
評価通り、素晴らしい作品だったと思います。
さて、どう書けばいいでしょう。。。
もちろん、核心的な部分を書くことはできません。
観てない人の方が少ないでしょうけど、観てない人でもある程度はどういう趣旨の作品なのかわかっていると思うんですよね。
それでもそれを超える結果が待っているって思うんです。
ではレビューをしていきたいと思います。
まず、音楽が素晴らしいです。
ピアノとヴァイオリンで、クラシックを奏でているので、素直に芸術としての音楽を楽しむことができます。
冒頭いきなり、ベートーベンのピアノソナタ「月光」の第三楽章を主人公が弾いている場面から始まります。
本当に怒涛の始まりという感じで、この作品が音楽ものであるということがわかるし、この演奏家がただものではないということもわかります。
主人公が天才ピアニストだってことは、本当にすぐにわかると思います。
でもその主人公はあることをきっかけにピアノをやめてしまいました。
人には大小の差はあれど、精神的にきつい忘れられない記憶ってあると思います。
よく言いますよね、トラウマって。
このトラウマが主人公をとことん苦しめます。
芸術の世界ではよくあることのようにも思います。
自分の気持ちが演奏に出るとか、急に弾けなくなるとか。
でもまたそれは、新しい出会いによって変わっていくものでもあります。
この作品にはその出会いがあります。
この主人公の前にふいに現われた春の嵐のような女の子。
その女の子のせいで、この主人公の音楽人生がまた始まり、そしてその辛い戦いも始まります。
自分との戦い、トラウマを乗り越える戦い。
これが壮絶に描かれていますが、それを打ち消してしまうほどにヒロインの性格、演奏などすべてが明るくはつらつと描かれています。
そして、主人公の周りにいる友達やライバル、それに幼なじみ。
それぞれの想いが交錯し、物語を彩っていきます。
四月は君の嘘
それはどういう意味なのか。
これは最後の最後までわかりません。
これなのかな?
この人のこの気持ちが嘘なのかな?
いろいろ考えちゃうかもしれないけど、本当にこれほど悲しい嘘はないんじゃないかな。。。
どうしてこういう嘘がつけるのかな。。。
いろいろ考えちゃうと涙が出そうになります。
正直、ほとんど泣かなかったです。
なので、言われてたほどに名作だったのかな?
なんて思っていたんですけど、それは間違いだった気がします。
でも泣かせ方に賛否あるかと思います。
それは観て判断してください。
それではキャラを紹介しておきます。
有馬 公生(ありま こうせい)-花江夏樹さん
本作の主人公で中学三年生。
天才ピアニストとして小学生時代を過ごし、ヒューマンメトロノームとまで呼ばれるほどに正確無比で完璧なピアノを弾いていた少年。
このヒューマンメトロノームという称号は決して褒め言葉ではありません。
cvの花江夏樹さんは、TARI TARI、凪のあすから、東京喰種トーキョーグール、など多数で活躍されています。
宮園 かをり(みやぞの かをり)-種田梨沙さん
本作のメインヒロインで中学三年生。
主人公の公生と最初に会った時、この女の子は天空の城ラピュタで流れるラッパの音楽をピアニカで吹いています。
ハトを集めるあの音楽「ハトと少年」です。
で、この女の子がヴァイオリニストで破天荒で嵐のような性格のとっても素敵なヒロイン。
cvの種田梨沙さんは、きんいろモザイク、ご注文はうさぎですか?、ストライク・ザ・ブラッド、など多数で大活躍されています。
澤部 椿(さわべ つばき)-佐倉綾音さん
本作のヒロインの一人で中学三年生。
公生の幼なじみで隣の家に住む女の子。
音楽に携わっているわけではなく、野球少女で活発。
小さい頃は公生がこの椿に頼っていたところがあって、お姉さん的な存在だったけど、年頃になった時、その関係は変わっていました。
素敵なヒロインですが、これは観る人によりけりですね。
cvの佐倉綾音さんは、この中に1人、妹がいる!、のんのんびより、ご注文はうさぎですか?など多数で大活躍の若い声優さんです。
渡 亮太(わたり りょうた)-逢坂良太さん
主人公の親友で中学三年生。
サッカー部に所属していて女子からはとてもモテるイケメン男子。
性格も明るくて目立つ存在で、公生とはぜんぜん違うキャラなのに、なぜかとても気が合う友達。
この亮太がある意味でとても重要な役割を担っています。
自己中のように思えて実は人の心を察知して思いやりがある男子。
cvの逢坂良太さんは、俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる、凪のあすから、落第騎士の英雄譚、など多数で大活躍されています。
この4人がメインキャラですが、他にもとても存在感があって素晴らしいキャラがいます。
そのキャラの声優さんを書いておきますね。
早見沙織さん、茅野愛衣さん、梶裕貴さん、能登麻美子さんなど。
ただ、能登さんの役はちょっときついかもですけど。
この作品は音楽をテーマにしているだけあって、それで印象的なシーンがたくさんありました。
特にモーツァルトの「きらきらぼし変奏曲」
ドビュッシーの「月の光」
はきれいな場面で使われていました。
クラシックが好きな人でも、これは納得できるんじゃないでしょうか?
そして感動したい人。
感動作と名高いこの作品は、やっぱり素敵な作品でした。