野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
オークだってゴブリンだってコボルドだってみんなみんな生きているんだ強敵なんだ
正統派異世界ファンタジーものですね。
んでは見たまんまの感想をだらだらと書いて参ります はい。
正統派ファンタジーなんて久しく見てなかったような気がするんで実は結構楽しみにしてた作品ではあるんですね。
主人公がやたらと強く敵を駆逐していく所謂俺TUEEEEみたいな面白みの欠片もないようなタイプはこの手のファンタジー系だとそこそこ数ありそうな気もしますが、その点こっちはゴブリン系にすら四苦八苦してくれるとても素敵なリアルファンタジー。
これなんよ。ファンタジーはこれでいいと個人的には思うのです。
最初からバタバタ敵をなぎ倒すの見せられてなにが楽しいと言うのか。
これくらい苦戦し作戦を練ってなんとか倒せる緊張感のあるバトル。これこそファンタジーでしょう。
アニメとゲームではちょい違うけどゲームでも所謂ヌルゲーファンタジーものよりシビアな戦闘バランスのもののほうがプレイしてて楽しいでしょ?
だからそういう点ではこの作品は満足だったわけですよ。
雰囲気も中々いいですしね。
なにより最初に感心したのがPTの男女バランスなのです。
だってさ。普通なら絶対男1女5とか申し訳程度に男増やして男2女4とかのバランスでしょ?
後者はエロゲとかではすごくよくあるバランスなんですけどね。
それがなんと驚愕の男4女2ですよ?
別にいけないクスリやってるわけじゃないけれど最初は幻覚でも見てんのかと思いました。
まさかラノベ産?(でいいんよね?)アニメのPTでこのような奇跡のバランスを見ることになろうとは。
女が増えるとさ。いらねー恋愛事情でグダグダになるのがホント嫌なんです。
こういう正統派ファンタジーに自分が求めるのはソレじゃないわけです。
恋愛要素はいらないとまでは言わないけどありすぎるのも萎えるのです。
ところが事態は割りとすぐに変わってくるわけです。
なんか優等生ぽいキャラが早々と離脱なさって代りに加入してきたのが新僧侶(女)。
うん?女?
そこはかとなく嫌な予感が自分を襲い始めるわけです。
まさかこのまま男キャラが1人ずつフェイドアウトして女に全部入れ替えようってんじゃねーだろうな・・・。
まさかの不意打ち新感覚ハーレム??
あかん あかん。 そんなん断じてあきません。
それじゃそのへんに転がる普通のハーレムファンタジーになる恐れがあるじゃないですか・・・。
頼むからもう男は殺さないで。神様(作者)お願い。
そう願いつつ視聴してましたがどうやら全部見終わった今の時点ではそこまでの心配はいらないようではあります。
それと物語の展開ですけどね。
これについては特別不満もないんですね。
只、大半が一般的ファンタジーではゴミとかザコとか言われるゴブリンやコボルドとの戦いに終始してるんでこういうところが物足りない。あるいは展開が遅いねんと言う人が出ても不思議はないかもしれません。
そういう自分も特別不満はないけれど特別満足してた展開てわけでもないんですよね。
キャラの描写が丁寧なのは好感持てるんですがそういうのがややくどく感じてそれでテンポが多少悪いかなとは正直思いました。
ではそのキャラはどうだったんでしょうか。
キャラはどうだったかと言うと全体的に見れば普通なのかなぁって感じですね。
特に魅力的キャラに溢れてたって感じは全くしませんが駄目駄目キャラばっかだったてことも決してありませんでした。
纏めますと正統派ファンタジーを求めるならそれなりに満足・・・出来る・・・かなぁとは思います。一応。
どっちか言うとキャラ描写や仲間の成長?に重点を置いてる感じなんでそういうの含めて楽しめないなら辛いかも?
戦闘については仮に2期があってもこのままのバランスであって欲しいと願います。
俺TUEEEEなんて見たくありません。
ゴブやコボルトだってこんなに強いんだよ?てのを教えてくれた貴重な作品。
順番的にそろそろオーク?オークですか?
ファンタジー初期の四天王と言えばゴブリン コボルド そしてオーク。
ここは外せないでしょう。オークと女騎士はファンタジーの鉄板の組み合わせと言っても過言ではないでしょう。
期待してます。 2期。 色んな意味で。