29号 さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
主人公の声と取って付けたようなラスト以外は大変満足した作品
原作は三部けい氏の同名漫画で原作はまだ連載中です。
監督はSAO2で監督を務め、様々な人気作品に参加されている伊藤智彦氏。
アニメーション制作はA-1 Picturesでノイタミナ枠で放送。
全12話。
原作はまだ連載中のためアニメの11話以降はオリジナルストーリーになっている模様です。
リバイバルと呼ばれる謂わば予知能力のようなものを持つ主人公藤沼悟が、幼少期に体験したある事件真相を追う…といった内容です。
所謂タイムリープもので、ミステリーやサスペンスとの相性は抜群なのでまずまず楽しく視聴する事が出来ました。
主人公と同じような目線で徐々に真相に近付いていくようなストーリーのテンポや構成、見せ方なんかは凄く良かったです。最後は尺の影響か少し急いだ感がありましたが。
個人的に1番良かったのは悠木碧さんが演じる雛月加代がかわいい。
「バカなの?」と言う台詞が最高です。
しかし、良い点ばかりではなく色々と気になった点もありました。
その1つが主人公藤沼悟の声です。
成年時は俳優の満島真之介さんで、幼少期は土屋太鳳さんが演じましたが、2人とも正直勘弁していただきたいレベルです。
周りが高山みなみさんや、悠木碧さん、宮本充さんなど実力のある方が周りにいるとさらに際立つ…。
そしてもう1つはタイムリープものでは必ず出てくるといっても過言では「バタフライエフェクト」について。
例えば「過去で自分の両親が出会わなければ今の自分は存在しない」といったカオス理論の1つです。
その点についてほとんど触れられていない。(過去が変わってしまう的な発言は少しありましたが…)
最初からこの作品はそうなんだと割り切って視聴すれば良いのですが、Steins;Gateが好きな私としてはなかなか割り切れない所も…。
ミステリー的な要素も少し残念でした。ある程度進めば犯人はあぁコイツだってわかります。
そして何より気に入らなかったのは、取って付けたようなラストです。
{netabare}
雛月加代とヒロミが結婚すると言うのは残念極まりない。
そして最後も片桐愛梨が出て来るのは予想出来た、少ししか出てきてない相手とハッピーエンド?ってのもねぇ…。
個人的には昏睡状態から目覚めて「バカなの?」で終わっと欲しかった。
とまぁ私の個人的な願望は置いといて、
{/netabare}
最初と最後の繋がりはしっかりしていて、主人公の声と取って付けたようなラスト以外は大変満足出来た作品です。
原作の方をしっかり読んでみようかな。