oneandonly さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
SFアニメで見ておきたい作品
世界観:9
ストーリー:7
リアリティ:7
キャラクター:6
情感:5
合計:34
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本。
電脳化と義体化技術によって到来した高度ネットワーク社会の中で、より高度・凶悪化していく犯罪に対抗するために政府は、隊長草薙素子少佐を始めとする精鋭サイボーグによる非公認の超法規特殊部隊を結成した。公安9課、通称「攻殻機動隊」の誕生である。
(ピクシブ百科事典より)
あにこれ上位20作品制覇を目標にしている流れで視聴しました。調べていると、どうやら2016年初より、ハリウッドでの実写版の制作情報(ビートたけし氏が荒巻課長役!)が出ており、再び脚光を浴びている模様です。
SF作品で、電脳化(脳にマイクロマシンを入れてPC化するような感じ? 電脳通信(テレパシー)も可能)、義体化(サイボーグ化)、光学迷彩(姿を見えなくする)、単純労働を行うロボットが技術として採りいれられている世界です。2030年が舞台ですが、更に100年後の未来という印象でした。
序盤は何がどういう仕組みになっていてどこまでできるのかがわからない、Darker than BLACKのような展開。なので、リアリティの整合性がついているのか、判断がつきませんでした。その一方で、草薙素子の服装がジャケットにハイレグというのが超不自然だったり、OPの3DCG映像やアクションに違和感(主に素子)、タチコマのキャラぶりの抵抗感などがあり、3話時点では25点(3.2相当)でした。
しかし、{netabare}10話をすぎた頃、特に中盤の14、15話あたりから面白くなってきました。AIであるタチコマたちが生死に関する議論をするシーンとか。この世界では我々が魂と呼んでいるものをゴーストと呼んでいるようですが、電脳や義体により、私が私であることの根源がより見えてくる流れになることは間違いないですね。
そういえば、2016年12月に、人間の頭部移植が行われる予定との報道等もありました。光学迷彩の技術を進めている大学院教授が攻殻機動隊にヒントを得たという記事もありましたし、現実の科学技術も向いている方向は同じだと思われます。普及までは時間がかかるでしょうが、未来を想像できること、どんなに技術が進歩しても人間の考えることはあまり変わらないことを描いているところが、リアリティとして腑に落ちてきました(タチコマも最後には可愛いと思えるようになりましたし)。
笑い男を巡る物語も20話くらいからスピード感を増し、25話のラストではどうなるのかと思わせるなど、{/netabare}最終的には結構楽しませてもらいました。舞台背景やキャラの個性がわかってきたので、2期が楽しみな作品です。そろそろGIG視聴します!
(2016.3視聴→2017.6調整)