kurosuke40 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
テーマ的にはただの友達付き合いとして一緒に長い時間接触しているよりも、
短い時間でも踏み込んでいくことで得られる関係の強さ、大事さ、かな。
悟は不幸な未来を知っているから、しかも自分しか知らないし、他の人に話しても信じてもらえるわけねーし、僕がやるしかない状況だった。
(もちろん助けてやりたいという気持ちも持っているし、愛梨が踏み込んできてくれた経験の後ろ押しもある)
そんな状況だったから、悟は加代に踏み込んでいくことができた。
そして、理由はどうあれ、結果的に踏み込んだからこそ、彼は踏み込んだ結果得られるものを知ったし、その経験からさらに踏み込んでいける人間になった。
ちょっと台無しなことをいうけど、{netabare}この”踏み込む”という部分を考えると、作品からミステリー要素を除いたらギャルゲーやなと思う。{/netabare}
皮肉だけど、もし犯人がいなかったら悟は踏み込むことがなく一生を終えたのでしょうね。そんな妄想。
「僕だけがいない街」という題名回収は作中で明示的に示されているけど、
あえて別の見方をすると、群衆の中の孤独という観点から見た場合、一話の悟と最終話の悟のどっちが”いない”のでしょうか、なんて。
私も踏み込まないので、ちょっと考えさせられます。
最後はちょっと駆け足だったきがするけど、良い作品でした。
ご拝読ありがとうございました。
追記:
悟はリバイバルがあったから踏み出せたわけで、多くの人はケンヤなんだと思います。今作はケンヤに向けた作品なんでしょうね。