「涼宮ハルヒの憂鬱 第2期(TVアニメ動画)」

総合得点
86.8
感想・評価
3795
棚に入れた
19188
ランキング
185
★★★★☆ 3.9 (3795)
物語
3.6
作画
4.0
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時間の流れは連動性を帯びていない、そんな論理がまかり通るのか。

有名なエンドレスエイトを含む涼宮ハルヒの2期です。
確かにエンドレスエイトは後半キツイですが、個人的には違いを見つけるのが楽しくて苦ではありませんでしたw
原作読んでる身としては全話とても面白く、独特な世界観に没頭してしまいました。

このアニメの素晴らしいところはやはりBGMですかね。
2度、3度見たくなるような、そんな雰囲気を作り出しています。

声優は相変わらず豪華で文句なしの配役だと思います。

さてここからはタイトル通りに話を進めたいと思います。
未来人である朝比奈みくるによると時間とは紙芝居と同じで互いに連動するものではないらしいです。
そんなことがあってたまるか!!なんて言っても駄目です。なんせこれが設定なんですからw

そんな未来と過去に関連性が無い世界とは実際に考えるとどうなるのか。
まぁ要は全ての因果関係は単なる必然から生まれるってことですよね。林檎が木から落ちるのは重力ではなくて、落ちることが決まっていたから。私が発熱したのも病原菌が体内に入ったからではなく(いや、入ったかもしれませんが)発熱することが決まっていたから。この世は確定している未来をなぞる様に進んでいるということです。
だから、みくるは「私がこの時間平面状に干渉しても将来は変わらない」的なことを発言していました。
上の論理が正しければ確かに彼女は正論を述べています。

しかしこの世(作中ワールド)には明らかに違う論理で動いているであろうと発言できるシーンがアニメの中にも、原作内にも多々あります。

例えば第七話「笹の葉ラプソディー」で最後にキョンは時間の流れには確かな関連性があることを述べています。
子供の頃のハルヒに要らぬ知恵を教え込んだ、そういうことです。
他にも過去に舞い戻り現在を導くような行動はありました。消失もその一つですね。
しかし、これらの証拠は「時間の流れは連動性を帯びていない」論を論破することはできません。なぜなら、過去に戻ることは必然であった、そして過去に舞い戻った行動が現状を引き起こしているという証明はできないと言われてしまえば終わりだからです。

この作品のただ一つのイレギュラー因子(原作後半で複数出てきますが)であるのはハルヒだけです。彼女は統合思念体ですら予測できない神に近い能力を保持している。

ここでチェックして置きたいのは未来人の組織と統合思念体は地球で起こった、または将来的に起こる全ての事情を把握しています。しかしそれらの既定事項は己の力をもってしても変えることができない不変的絶対なのです。このことについては「涼宮ハルヒの驚愕(前・後)」で語られます。

要は、現状または将来の必然を改変するにハルヒの力が必要って訳です。そう考えると「時間の流れは連動性を帯びていない」論はこの作品中では正しい、矛盾の無い論理になります。
いや~意外だwまさか正当化されるとはw

後個人的にこの作品の面白いところを考えてみました。
一つはキョンの本名が語られて無いことですね。さて、これは伏線なのかどうか((o(´∀`)o))ワクワク
もう一つは3年前にハルヒが創造の力を帯びた理由ですね。原作ではだんだん本質に近づいていますが、まだ何かトリックがありそうです。
後、統合思念体が有機生命体が感情という概念を持つことに何故違和感を感じたか。そして自立進化の行き先が凄い気になりますね。要はハルヒの力を手に入れたいのかな?

独特な雰囲気、豪華な声優陣、個性たっぷりのキャラなどで有名な作品ですが、深く掘れば掘る程内容が濃くなる作品だと思います。
皆さんも是非この機会にハルヒワールドに入り浸っては?

投稿 : 2012/02/20
閲覧 : 358
サンキュー:

22

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