ゆのみ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
現代的なヒーロー
SNSが普及した今日の自分達の社会を神視点で客観的に見ているようで、はっとする場面がたくさんありました。
「空気を読む(というか流される)」ことの恐ろしさや不気味さが本当によく伝わってきました。
空気を読んで行動する・周りに合わせるということも必要ではありますが、行き過ぎると自分で考えることをやめたり(サルになる)、同調圧力で少数派は排除されることにつながりかねないという恐ろしさがよく描かれていました。
目に見えない人々の考えや「空気」をクラウズやくうさまとして表現しているため、そのあたりの気持ち悪さがすごくわかりやすかったです。
報道番組やSNSといったメディアに振りまわされる大衆は見ていて勝手だなあと思いました。
物事の表面だけ見てあまり考えず支持したり叩いたりと…手のひら返しが激しすぎます。
「少しは自分の頭で考えろ!じっくり考えろ!」と言いたくなりますが、そこは反面教師で自分自身にも言い聞かせておきたいところです。
パイパイも割とそんな感じでしたよね。
表面だけ見て一喜一憂する感じ。可愛いから良いですけどね。
つばさは自分で考えていたとは思いますが、じっくり考えることをしていなかったためうまくいかなかったのでしょう。
根は正義感に溢れ、一生懸命ないい子なので(あと、可愛いし)見ていて嫌な感じは全くなかったです。
「ガッチャマン」と言いつつ。悪の組織と戦う変身ヒーローものでもないというのは意外です。
明確な悪が存在しないというのは斬新でした。
(1期では最初期に出てきたよくわからない生物やベルクカッツェは悪っぽい)
ふたを開けてみれば風刺みたいな物語で、自分達の世界と関係があり興味深く、面白かったです。
OP曲に関しては1期・2期ともにすごくカッコいいです。
特に2期の切り抜きキャラだとか、サビでつばさとはじめがダブルヒロインみたいに一緒に変身している辺りはすごく好きです。
キャラはベルクカッツェのしゃべり方がかなり笑えました。わらわら。