なる@c さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
庶民感がいい
杉田「一緒にED曲を録ったはずなのに、本編を視聴したら掛け声だけになってた。。。」
石膏の胸像は、偉人の賞賛や神への崇拝、芸術的な表現方法及びその訓練に用いられる。胸像を作られる人物はその多くが古代ローマの偉人だ。メインキャラを例に挙げると
・聖ジョルジョ(セント・ジョージ、ゲオルギウス)
ドラゴン討伐の伝説を持つキリスト教の聖人であり、殉教者。
・メディチ(メディシス)
イタリアの貴族であり、僭主としてフィレンツェを治めた為政者。
レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』を依頼した人物。
・ヘルメス
ギリシャ神話に登場するオリンポス十二神の一人であり、商業、旅の守護神。
・マルス
ローマ神話に登場するディー・コンセンテス(ギリシャ神話でのオリンポス十二神に相当する)の一人であり、戦争を司る軍神。
聖人、貴族、神など出自に違いはあれど、それぞれに功績や象徴がある。
今作の見どころは、このような功績、象徴を全く感じさせない石膏ボーイズの庶民感にある。
1話は石本さんの過去や石ボとの初対面で終わるので、2話について。
Mステらしき番組を収録するために移動し、フジテレビらしきテレビ局に到着した石本+石ボ。北島三郎らしき大物演歌歌手の前で粗相をしてしまい、楽屋でうなだれる。しかし、石ボの大ファンを公言しているきゃりーぱみゅぱみゅらしきJ-POP歌手が楽屋に訪問すると一瞬で気分は有頂天に。
ビジュアルは偉人なのに、人気声優の声で感情豊かに話しているのに最初は違和感を感じたが、見続けている内に慣れてきて、ギャグ的なおかしさになっていった。個人的に好きなのはマルスの発する一言。「おっせぇよイッシー」や「どんまいっ」など。その度にいらっとする石本さも面白い。
また、ギャグばかりが注目されて忘れがちになるが、このアニメの音楽は素晴らしい。パーカッションとシンセの音が心地よく、小気味いい。音楽を担当している満寿田ムーブマンはSoundCloudとtwitterでBGMを公開しているので、一度聴いてみてはどうだろうか。おすすめは「The Man from the Future」。
総評としてスーパーウルトラアニメタイムらしい、楽しくかつ注目ポイントが多い作品だと思った。短編アニメなので。手軽に楽しめる。