「おそ松さん(TVアニメ動画)」

総合得点
70.1
感想・評価
940
棚に入れた
4264
ランキング
1647
★★★★☆ 3.6 (940)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.9
音楽
3.5
キャラ
3.7

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あぷり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今も昔も、インパクト重視「攻めの姿勢」を見てほしい

○総括
とにかく「攻めの姿勢」を崩さない。今まで見てきたギャグアニメの中でも、終了後の喪失感は随一でした。それ程インパクトの強いアニメでした。面白かったです。

「ニートであること」を「笑う」。なかなかにブラックなテーマを視聴者に突きつけてきました。更に、(第1話のパロディラッシュは置いといて)あらゆる方面に刃を突きつけた挑戦的な態度が良いですね。
また、ギャグ作品で1話完結にも関わらず、(わざわざ拾わなくて良い)作中のネタをしっかり後の話につなげてしまう所が上手いなと思いました。OPやEDの使い方も含め、勢い任せのようで実はちゃっかりしてる構成がニクい。

○キャラクター
何よりもまず、「おそ松くん」における六つ子に「個性」が加わったという革新的なリメイク。その濃すぎる個性や「同い年の兄弟」という関係性が面白かった!! 個性が強すぎて、顔は一緒でも、すぐに見分けがつくようになってしまうのが恐ろしい。私は第4話あたりから見分けがハッキリつくようになりました。
昭和の香り漂うキャラ造形ながらも新鮮味を感じてしまう。赤塚不二夫氏が昭和で生み出したキャラクターたちが、現代に生き生きと蘇っていると考えるとまた感慨深い。「懐かしい」のに「新しい」と感じる要因の一つですね。
また、声優の方々の演技も面白い! いわゆる「イケボ」に食傷気味だった私にとっては嬉しい誤算。あの櫻井孝宏さんが意気揚々と「さて、カラ松のチンコはどれ!?」とか喋ってたら笑うしかないじゃないですか(笑)。大の大人たちが大真面目におバカなことやってるって考えたら、より一層楽しくなりました。

○作品の雰囲気
もちろんキャラクターデザインは昭和感満載。イヤミを筆頭に、サブキャラクターたちが良い味出してます。
しかし、描かれるのはやはり、21世紀現在の風景。ビルが立ち並び、地下アイドル劇場があり、オシャレなカフェもあり……カラフルな色使いの現代的背景と、昭和顔キャラクターが融合し、独特な舞台を作り上げていました。

○最後に
「どうせ声優人気だろ?」「二次創作の盛り上がりに引いた……」
はい、もっともな意見です。だがしかし、それだけで食わず嫌いするのはもったいない!
制作陣はほぼオッサンですし、内容は首尾一貫としたギャグアニメ。しかもヒヨることなく、深みにどんどん突っ込んでいく……かと思ったらジャイアントスイングよろしく、積み上げたものを投げ飛ばしたりします。面白い回であろうと面白くない回であろうと、そんな雑さがかえってクセになるんですよね。
「おそ松さん」予測可能で回避不可能な「攻めの姿勢」を最後まで貫いてくれました。私はそこを改めて評価したいと思うのです。

投稿 : 2016/04/24
閲覧 : 152
サンキュー:

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