田中タイキック さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異世界の沙汰も金次第
2016年1月~ TOKYO MX、BS11他にて放送
全10話 原作未読
不慮の事故で命を落としてしまった主人公のカズマは、
天界で女神アクアに天国へ行くか、異世界に転生するかの選択を迫られる。
何の不自由も無く天国で暮らすことより刺激のある異世界への暮らしを選んだカズマは
女神アクアと共に魔王討伐のための夢と希望と波乱の冒険が始まる! ・・・はずだった。
{netabare}
と、いうファンタジー風コメディ作品。
RPGのシステム、セオリーを踏襲しつつ敢えてそのセオリーを崩したり、パロディー化したりで笑いに昇華してるんだけども
キャラ同士の掛け合いが結構えげつなくて面白かった。特にカズマとアクアの会話。
現場作業でたたき上げられたおかげで気っぷの良さというか遠慮の無さが序盤は痛快で楽しい。
魔法陣グルグルにおけるニケとククリだったり、スレイヤーズにおけるリナとガウリーの関係を思い出した。(何だか懐かしい)
んで、その後ベビーサタン系女子のめぐみんと爆発しないばくだんいわ系女子のダクネスが加わりメインキャラ集合。
めぐみん好きです。めぐみんって名前がいじられてましたけど可愛いじゃん。可愛くない?
僕ポケモンでメノクラゲ♀をめぐみんって名前にして育ててましたし。
逆にダクネスは終盤までは中々好きになれず。さすがにあのレイプ志願者みたいな性癖はねぇ…きちぃ(デュラハン並感)
しかし9話での「野郎ぶっ殺してやる!」みたいなセリフのドスの利かせ方と
10話でダクネス自身は何もしてないのに勝手に周りの評価が上がっていく様は面白かったです。
それで仲間も揃ったしさぁ冒険に出かけよう!・・・とはいかないんですよね。
原因はだいたい金絡みで酒場のツケをため込んでいたり、器物破損で借金持ちになったりで
近場のクエストをこなして小銭を稼ぐ日々を余儀なくされます。
そんな日々を通して主人公カズマはだんだん夢見る冒険者から堅実的な考え方に変わっていきます。
8話では「ようやく地に足の着いた生活が出来る」とか言って一軒家を借りるまでいって
引きニート時代では考えられないくらい成長していきます。魔王討伐を目指す冒険者としてはどうなんだって気はしますが。
理想的なゲーム的異世界に来たのにどんどん現実的な社会性を取り戻していくっていう部分もギャグとして面白かったです。
尺の関係かウィズとの出会いばっさりカットしていたり、いつの間にか出会ったらしい男の冒険者仲間とか
OPの終盤に出てた振り向きざまの黒服美少女いったい誰だったんだよとか
スティールの出番少ないよ!もっと
「おはようめぐみん。スティール!なんだ、相変わらず背伸びパンツだなぁ~はっはっはっ!」とか、
「アクアは履いてるのか履いてないのかはっきりさせるぞ。スティール!こ、これは・・・!!」
みたいな話もっと欲しかったよねとか気になる部分は多々あったけどそこは2期に期待しときます。
ということで、4コマギャグ漫画のようなテンポ感とくず餅を潰したような張りのない作画の愛くるしさ
背景や音楽はB級アニメにしては割りと上質だったし、EDのアートワークと曲のカントリー感はかなり好きだったり
なにより容赦のないキャラの掛け合いが期待以上に楽しかったです。
でも、一番面白かったのはアクアの叫び声とチンパンジーの鳴き声の比較動画だったのは内緒ですけどね。{/netabare}