かさい さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
楽しませていただきました
最初から最後までとても楽しかった。
ギャグのアベレージも高いし作画もいい。
キャスト陣も楽しんで演技をしている雰囲気を感じることが出来たし、10話構成のまとまりも非常に良かった。
2期も決定した非常に楽しみなタイトル。
金崎監督作品、菊田さんキャラデザ。総作監は小松さんとローテ。
ディーン制作。
作品としては、金崎監督のギャグテンポと菊田さんの作画スタイルが色濃く出ているのかなと。
総合:4.74/5
【物語】4.7
【構成】4.8
基本1話完結。
初期設定はありがちの異世界。仲間集めは非常にスムーズ。1話構成がとてもテンポよく、毎話の見やすさは今期の中でもトップクラス。
話の内容も非常にシンプルで、若干シリアス寄りな方向にいきそうになっても必ずバカなキャラがストップさせる、ギャグ全振りアニメ。
10話という短い構成ではあったものの、非常に上手くまとめてきた。
冒険モノという基盤をしっかり持ち、キャラの役割をハッキリさせておいたお陰で話運びも非常に円滑だった。
【作画】4.7
常にしっかり動いていた。
菊田さんのまとまった仕事は初見。自分が持っていたディーンの動かし方にハマっていた印象。見る人によっては好みが分かれるかもしれない。実際に自分も馴れる必要があった。
動きに関しては非常にアニメ的。アニメならではな動きで見せるタイプの作画。キャラがイキイキとしていたし表情も個性的で良い。アニメーション的にも見応えは十分あった。
エフェクト面では小澤さんが活躍。4話ではエフェクトの種類を使い分けたりなどエフェクト面での拘りを感じた。
CGエフェクトも良かった。魔法関連のエフェクトや魔法陣等で目立ったエフェクトが沢山あり、最終話もスペシャルな感じ。
【美術】4.6
【声優】4.8
実際に現場は楽しんでいるかどうかは定かで無いが、楽しんでそうな雰囲気を感じる演技。動きも声もイキイキしているキャラを見ていたらそれは楽しいに決まっている。
憶測だが、音響監督の岩浪さんの演技指示が入ってそうなカットは幾つもあった。キャラのセリフのスピードやテンポは他のアニメとは少し違うように感じた。
特に福島さんの演技は、抑揚がしっかりあり、スピードもテンポも心地よい。突っ込んで欲しいタイミングでしっかり来る感じ。カズマは福島さんだから成立したと言っても過言ではないと思う。
他のメインキャストもなりきり感とノリノリ感は半端ではなかった。
個人的に高橋さんの株は上がる一方。
【音楽】4.7
甲田さん。直近はアルペジオ。
明るくテンポの良い劇伴が多め。
敵キャラとの戦闘時や危機的状況になるとシリアス調の劇伴にもなる。
キャラのセリフでシリアス調の劇伴が途中で途切れたり等、その辺りの音響操作も良かった。
【演出】4.7
最初の2話の金崎監督コンテで、演出方向が定まったように思える。
ギャグテンポもしっかり考えた小気味よいカット割りや、キャラの表情等の捉え方にも配慮があった演出だったと思う。
アップの時にはボカシなどもよく見れた。
【OP&ED】4.75
どちらも金崎監督担当。
OPからはしっかり作風が伝わる。作画も菊田さん調で凄く良い。
EDはキャラソン。ラストカットにしか主人公は出てこないが、ミニチュア風な演出がとても魅力的でキャラの表情もこのすばらしい。
ゆったりとした曲調もこの作品のEDに合っている。
【世界観】4.8
「細かい設定は置いといて」と言える作品。
そもそも細かい設定は殆ど無く、無駄な設定がなかったお陰でキャラの魅力を存分に発揮できるフィールドともいえる。
魔法や剣等、ファンタジー要素も豊富でキャラに種族があったりと、アニメならではの世界観。
【キャラ】4.85
メイン4人の内3人は、他のアニメに行ってしまえば崩壊するレベルで極めて強烈。カズマだからこそ成り立つキャラ構成となっている。
主人公としてしっかりバランスを取りながらも長所も活かせる。
何よりブレない。
とにかく濃い。要素もふんだんにつめ込まれており、非常に制御し難いキャラがメインになっている。そのキャラにはしっかり役割と個性があり、それが活きる展開とリズムになってる
感情移入型と言うよりかは、歯止めが効かなくなる寸前のキャラたちを楽しく見守る第三者視点で楽しむアニメ。モブキャラも徹底してモブに徹している。敵キャラもこの世界ならではのアホ加減。
全てはキャラで成立していたとてもわかり易いキャラアニメだったと思う。
