かしろん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
雰囲気と音楽の相乗効果
古ぼけた人形を触れずに動かすという能力を持つ、さすらいの旅人国崎往人はある町に降り立った。
高く青い空、空に浮かぶ大きな雲、どこまでも広がるきらめく海、咲き誇るひまわり。
自然の多く残るこの町の堤防で、一人の少女と出会う。
「がお・・・」という変な口癖の少女。
この出会いが、彼の、彼女の、周囲の人達の運命を大きく動かしていくこととなる・・・
泣きエロゲメーカーKeyのヒット作のアニメ化。その物語もさることながら、OPテーマ「鳥の詩」が大人気となっている。
物語:大きく分けて3部。1~7話の各キャラエピソード消化編。8~9話の過去編。10~最終話の完結編。
正直、1~9話はかったるい部分もある。
ゲームがベースなので各キャラエピソードを消化しつつ本編が進んでいくという感じなのだが、お涙頂戴エピソードもあるもののそこまでグッっとくる話は無い。過去編も「あぁ、そういうことがあったのね」程度のもんである。
が、10話からその様相が一変する。
今までの話しがこの完結編への助走に過ぎないことがだんだん分かっていき、主人公やその家族に突きつけられる過酷な運命を知っていくこととなる。
そして迎えるゴール・・・
ゴチャゴチャ考えるのは後にして、その雰囲気、そして流れる名曲「青空」に身と心を委ねて欲しい。
作画:まさに京アニここにあり、という美しい画。癖のあるいたるキャラを受け入れづらいものはあるが。
声優:川上とも子と久川綾のラストは素晴らしい。
川上とも子さんのご冥福をお祈りします。誠に残念。
音楽:OP、ED、挿入歌。どれも素晴らしい。Key原作アニメの屋台骨。
キャラ:突飛な言動にいたる画と受け入れがたいものはある。