keylove さんの感想・評価
2.7
物語 : 4.0
作画 : 1.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
神OP!それは良かったんだけど、観る人によってかなり評価がわかれそう
かなり前に一旦視聴をストップしてた作品です。
原作は漫画。
15人の子供たち(小学生が一人であとは中学生)がいろんなことに巻き込まれて、運命に振り回されるというもので、鬱アニメとして有名だと思います。
子供たちはいろんなところからやってきて、夏休みの自然学校で知り合ったばかりの何の関係もなかった子たち。
そんな子供たち一人ひとりに、とつぜん過酷な運命が課せられます。
ジアースというロボットに乗って、謎の敵(これまたロボット)と戦わなければいけない。
それを拒否することは、地球にとって最悪の事態を招くという選択。
逃げられません。
大人でさえここまでの責任なんて負えないのに、それをこの物語に出ている子供たちは受け入れ、戦います。
ただこの作品は、ロボットアニメじゃありません。
あくまで、ヒューマンドラマです。
ロボットなんておまけみたいなもので、子供たち一人ひとりを取り巻く環境や、今までの育った境遇、これからの未来などを描いていきながら、大人の汚い考え方や、利権を持った人間たちの利害だけを考える酷さなんかを描いていて、そういう見方をすれば、考えさせられるし良いアニメだと思えると言えますね。
ただ、まったくもってキャラの可愛さで萌える要素はないし、作画もそれほどきれいじゃないし、ロボットなんてかっこ悪い部類に入るし。
だから、物語としてこの展開をドキドキしながら観ようっていう人以外は楽しめる要素なんてありません。
これほどまでに、誰も可愛いと思わなかったアニメはおそらくないですね。
デビルマンとかゲゲゲの鬼太郎の時代ならあったかもですけど。
そしてよく言われている鬱展開。
これはある意味、救いようがない流れになってますよね。
どういう内容が救いようがないってことは書きませんけど、見ていると回を追うごとにそれはわかっていき、そして終盤にはこんな展開だったのか!
って思わされちゃいました。
アニメの世界ではめずらしくない設定のはずなんだけど、この作品の流れでは、けっこうな超展開に思えたので、そういう意味では作画やキャラデザの意図も成功している気がします。
これがラノベ原作によくあるキャラデザなんかだったら、なんの違和感もなくて普通に流されてた気がするから。
本当にストーリーだけで勝負している作品なので、ある程度感情移入できたなら、これは作り手側の勝ちだと思います。
そういう意味で、深い作品だと言われてるんでしょうね。
いつものキャラ紹介はしません。
人数が多いし、そもそもキャラで楽しむものじゃないから。
ただ、タイトルにも書きましたけど、OPは神曲ですね。
オープニングテーマ「アンインストール」
作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ
これは聴いてほしい曲です。
ということで、万人にオススメできるような作品ではありませんでした。
興味があればどうぞ。