Tnguc さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
【酷評】「そこまで設定がしっかりしているわけではありません。どっちかというとガバガバです。」
特殊能力を持つ少年少女を中心とした学園SFファンタジー。
謎の科学者集団によって能力者達が捕えられて人体実験されてしまう前に、
学園に保護すべく主人公達が東奔西走する。
謎の科学者集団は文字通り“謎”であり、物語上の接点はほぼ存在しない。
時折、会話の中でチラリと浮かび上がるだけで、科学者集団の目標は不明瞭。
そもそも、能力者は世間に存在がバレると、場合によっては警察に連行され、
科学者集団によってモルモットにされるという
表面上だけのフワフワとした説明だけで危機感が伝わってこない。
世間(視聴者側の立場)から見た能力者に対する認知度などが描かれておらず、
世界観が小規模すぎて能力者への感情移入が難しい。
結論から言うと、基礎が貧弱で骨組みが荒く、SFモノとしては欠点だらけ。
割り切って学園モノとして観る分には結構面白いが、
中盤以降はシリアス路線へ移行することもあって、その魅力も次第に影を潜めていく…。
イケメンなのにゲスい主人公・乙坂有宇がギャップ萌えとして良いアクセントになっているが、
2話目からは至って普通な苦労人キャラになってしまった。
そこは、徐々に人として成長していく過程を描くのが王道だと思った。
脇役は特に重要な役割を持っている訳でもなく必要性を感じない。
というか使い捨てのゲストキャラが多すぎるおかげで作品全体が薄味。
ヒロインのデザインは可愛いと思う。
レビュータイトルは脚本、麻枝准のお言葉。
物語:★★☆☆☆ (学園モノとしては面白かったが…)
声優:★★★☆☆ (佐倉綾音のクールな声質が良かった。妹が少しキンキン声で不快。)
人物:★★☆☆☆ (内面的な造形は幼稚)
作画:★★★☆☆ (背景が綺麗)
音楽:★★★★☆ (OP・ED曲のクオリティは流石。もう脚本は辞めて作曲だけにした方が良いのでは…)
総合評価:★★☆☆☆(2点)