mkt03 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
青ジャケも格好良かった!
ルパン三世と言えば、私にとっては1年に1回の
TVスペシャルという印象でした。
ですので、毎週放送されるというこの新シリーズには
大いに期待して、観させて頂きました。
緑→赤→ピンクと来ていた注目のジャケットの色は青!
ばっちり似合ってましたね、ルパンに似合わない色なんて
ないんじゃないかなと思います。
作画は凄く丁寧に作られてました。
OPのかっこよさはもちろんのこと、
イタリアの美しい町並みや自然が
とても魅力的に描かれていて良かったです。
音楽も最高の一言。
特に、新テーマは’80のようなジャズ風を醸しつつ、
舞台となったイタリアを感じさせてくれるようなアレンジが
盛り込まれており、素晴らしかったです!
ストーリーは、概ね1話完結のスタイルでしたので、
お話のテンポは非常に良かったです。
一方で、エピソードごとにかなり差が
あったかなと思います。
前半は、ルパン一味それぞれに焦点を
当てたエピソードを中心に
面白い回が多かったです。
特に次元や五右衛門の回は秀逸でした。
後半に入ると、やや退屈で盛り上がりに
欠ける回が多かったように感じます。
キャラクターに関してですが、
レギュラーキャラは安定して
魅力的に描かれていました。
相変わらずルパン大好きなとっつぁんには
笑わせてもらいました。
新キャラでいうと、まずはゲストヒロインのレベッカ。
マルチに活躍する人気タレントでありながら、
裏では女泥棒という設定。
カリオストロのクラリスが代表的な
いわゆる守られるヒロインではなく、
自分からバリバリ行動する能動的ヒロインでした。
「盗まれたルパン」のレベッカ(別人)を
思い起こさせるようなキャラでしたね。
後半なるにつれて、強い部分だけでなく、
自身の悩みや弱さも描かれており
最終的にはきっちりとゲストヒロインの役目を
果たしていたと思います。
ルパンの新たな敵キャラということで、まずはニクス。
非常に冷静沈着なMI-6のエージェント。
その一方で、家族思いのお父さんという一面も。
このニクスは、非常にいいキャラだったと思います。
それだけに、終盤ではやや脇に追いやられたのが残念でした。
後半のメインの敵キャラでは、ダ・ヴィンチが登場しましたが
このキャラクターは今ひとつだったように思います。
舞台がイタリアだけに、うってつけの人選なのでしょうが
ちょっと小粒な感じがして、後半の盛り下がりの要因に
なってしまったかなと感じました。
ということで、24話振り返りますと、
エピソードの面白さという意味では
安定感を欠いていましたが
作画・音楽等は高いレベルで保たれており、
最後まで次週が楽しみな作品でした。
ルパン三世という作品は基本的には
なんでもありだと思うのですが
前半も後半も締めのエピソードが
かなりファンタジー寄りに感じたので
もし、part5製作ということになれば、
個人的にはリアル・SF路線のエピソードも
もっと観てみたいですね。