かしろん さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
「探偵モノ」「推理モノ」では無い
-見終えて一部修正-
今より少し先の未来。でも、別の世界。
終戦を迎え、荒廃した東京。ここに二人の名探偵がいた。
一人は海勝麟六。通信会社JJシステムの会長という肩書きももつメディア王。明晰な頭脳と膨大な情報量をもって難事件をいくつも解決している。
もう一人は結城新十郎。相棒の因果とともに難事件に臨むも海勝鱗六の推理通りに事件が結末を迎えるので「敗戦探偵」の通り名をもつ。
表向きではそうなっているのだが・・・
坂口安吾の小説をベースに設定を近未来にした探偵物。
物語:何にしろ第1話。コレの掴みが悪すぎた。
探偵モノに期待するのは「推理」と「大どんでん返し」と「追い込み」だと思うのだが、実質20数分で登場人物紹介から事件発生から解決まで行うので、「推理」を楽しむ間や余裕が無いまま、勝手に物語が進んでいく。
麟六と新十郎の関係性を示す結末も「大どんでん返し」とまではいかず、結末を迎えた余韻もない。
また、「追い込み」も最終結論を因果の魔法によって引き出すので、見てる側とすれば「なんだそりゃ・・・」である。
これは「探偵モノ」「推理モノ」という先入観から見始めた結果として悪いほうに裏切られた形であり、これを「探偵物とか推理物ではなく、探偵さんが出てくる世の中色々裏があるよねってお話なんだ」と受け止めて見ていくと、意外と面白くなってくる。
そこまで見続けれるかどうか。
世相を反映しているので、今、この時に見ると楽しい。
作画:全体的には及第点だがキャラ画にクセ有り。OP、EDの演出は、少し流行りに乗り気味とはいえ、良い。
声優:なんと言っても因果の豊崎愛生が光る。こういうのも出来るのね。
音楽:演出もありOP、EDは良い。劇中曲は普通。
キャラ:ゲストキャラが弱め。もうちょい濃いゲストキャラで事件でも良かったのでは。
後半は意外と楽しめた。続編作られたら見ると思う。
映画の方もきになるなぁ・・・