セメント さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
また守れなかった・・・
なんかもう・・・ほんと・・・茶番でしたね・・・BLOOD-CHABAN・・・
1~5話・・・・・糞歌→学校→古きもの討伐
6~9話・・・・・クラスメイトを見殺C
10~12話・・・ドッキリ大成功!
こんなので笑ってしまうとは・・・悔しい・・・でも感じちゃう・・・
今まで絶えず押し寄せる視聴断念の誘いにも耐えてきた視聴者らを奈落の底に落とすが如く
いや、逆にこうやって面白い作品が仕上がって視聴継続していた人は報われたと言うべきでしょうか
確実に当初期待していたものとは別の形での面白さではありますが・・・
序盤は、水樹奈々さんの即興メロディでお送りする糞歌を欠かすことなく歌ってくれて、その歌の長さ(時には3番まで歌うことも)に退屈を通り越して笑いが込み上げて来ます
中盤は、街の人やクラスメイトが古きものに襲われるようになった昨今、一瞬で倒せる力があるにも関わらず野放しにし、人々を見殺しにした上で、”また、守れなかった”などという迷台詞を毎回残しており、シリアスなシーンでも笑わせ所を外しません
終盤は、ドッキリのネタバラシに置いてけぼりを食らう小夜と視聴者でありましたが、もうどうにでもなれとやけになったら、その先はひたすら爆笑の渦に腹を捩らせるだけです
と全ての章において新しい笑いを絶え間なく提供してくれる今作は、思い返してみると秀作だったのかも知れませんね
監督は水島努氏、「ムダヅモ」や「アザゼルさん」など直球勝負で笑いを取ってくるアニメはお手の物の氏ですが、よもやまたこんなシュールなギャグアニメを世に送り出そうとは・・・
完全に欺かれましたね、氏のブログでは謙遜なさってましたが、普通に良い仕事してたと思いますよ
脚本はCLAMP大川七瀬女史、CLAMPのやる「BLOOD」シリーズということで放送前はかなり期待していましたが、ちょっと届かずってな具合でしたね
ある意味期待以上の物が仕上がってましたけど、これが果たして意図的なものかどうかは計りかねます
作画は後藤隆幸氏率いるIGの古参陣営、なのでまぁ、古きものと言ったら失礼ですが、前年代を香らせるアニメーションになっていました、キャラデザもCLAMPによるものなので一層
まぁでも戦闘シーンはスタイリッシュに動かせてましたから特段反論もありません
梅津氏や黄瀬氏らすごい顔ぶれが手がけたOPアニメは殊秀逸でした
奈々様アニメですね、小夜役以外にEDも歌ってます
奈々様って最近こういう類のキャラ演じること多いですよね、「ハトプリ」の花咲つぼみとか「DTB」の霧原未咲みたいな、キャラデザからモブ感が漂うメインキャラ
小夜も、教室シーンでちょっと映るくらいが関の山な圧倒的モブ感がひしひしと伝わってきませんか
双子役の福圓さんは、本性発覚後の演技が抜きん出てましたね、今までにない珍しい演技が聞けて眼福眼福
”日本でも珍しい苗字ばっかりこんなに集まるはずないわ”とか
”この田舎でこれ(制服)はないっしょ、浮きまくってんじゃん”とか
アニメを根底から否定する発言が出た時には流石に驚きました、何なんですかねw
ところで、小夜たちの着ている制服って、HMVの制服にすごく似てますよね
よくソフト購入特典のポスターとかでアニメキャラが着てるの見ますが、最初から着てるのであれば苦労はないですね
古きものによる捕食プレイは非常に興奮しました、その手の嗜好に目覚めそうになるほどに
食べられる前の悟ったかのような顔がまたなんとも上手く描けてるなぁと思いまして
ソフトはモザイクが外れていて想像以上にグロかったとか言われていますが、モザイクありだからこそエロく感じるのであって、そこまで生々しい描写はあまり見たくないわけで、モザイクもちょっと薄くするくらいで良かったのでは・・・
まぁこんなアニメですが、国際共同製作映画支援事業の製作支援5作品に選ばれてたりするんですよね
これの劇場版製作費用に、我々の税金が使われていると思うと・・・悔しい・・・でも感じちゃう・・・
どうなるんでしょうね劇場版、まぁ見に行きたいとは思ってます
とにかくまぁ、とことんシュールな作品が世に現れたものです
この作品の面白さ、これはもう自分の目で確かめて欲しいとしか言えない、言い表せない
しかし必ずそこに面白さは存在するので、退屈に感じてもめげずに見続けて欲しいところです
見てくださらないと、私悲しくなってしまいます・・・?