退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.0
状態：観終わった
非常に勿体無い作品
絵綺麗、設定・世界観◎、神OP
なのに漂う残念な感じはなんなのか…。
ギルクラに関しては思う所がたくさんあったので、結構辛辣な批判になるかもしれません。申し訳ないです。でもどうしても言いたいので言います。
何が1番問題だったのか。自分が思うに、心情描写があまりにも雑すぎるので作品に入り込めなかったことだと思います。例えば谷尋の思いなど、弟が死んだ直後から葬儀社を助けるために協力する時の間で極端なくらいの変化があります。普通人は短時間で憎しみが思いやりにが変わることはありません。この普通ではない心情の変化が違和感のないものとして説明されるためには、細かい心情描写が必要となるのにそこを誤魔化していたので全くついていけませんでした。他にも集と颯太の友人関係の修復の過程についても同じことが言えます。2人は互いの命を蔑ろにしあった程の、もはや修復不可能とも言うべき関係になっていました。いくら集がアポカリプスウイルスを引き受けて命を救ったとは言ってもこの関係の修復には長い年月が必要と
なるはずです。しかし作中ではその過程は省かれており、自分はとても強い違和感を感じました。他にもたくさんあるのですが例を挙げればキリがありません。
もし心情描写が丁寧になされていれば、間違いなく2011年を代表する名作になっていたと思います(そのままでも2011年のアニメで1番面白いと思う人もたくさんいるはずです)。心情描写以外はほぼ完璧なだけにとても悔やまれる作品だと思います。
