蒼い✨️ さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夢の終わりと新たな始まり。
アニメーション制作:サンライズ
2015年6月13日に公開されたアニメ映画。
監督は京極尚彦。
【概要/あらすじ】
スクールアイドル「μ's」は、やることを全部やり終えて解散を待つのみ。
3年生を見送る卒業式!のはずだったのが、その当日に第3回「ラブライブ!」の開催が発表。
第1回に引き続き、第2回大会の大成功を受けて、スクールアイドルブームは加熱する一方。
これまでとは比較にならない収容人数の『アキバドーム』での開催が検討中。
時の人である「μ's」はメディアの注目の的であり、
「ラブライブ!」運営サイドとしてもブームの牽引役として協力して欲しいというところ。
「μ's」の存在は彼女たち自身だけのものではなくなっていた。
海外のテレビ局からのオファーで渡米するなど、スクールアイドルとしての活動はとりあえず続行。
穂乃果たち9人による、解散か継続かの決定は先延ばしになるのだった。
【感想】
「μ's」の9人の本当に最後の物語です。
TV版2期の最終回でラストステージと言いつつも、
歌い終わった後のエピローグで、
もうちっとだけ続くんじゃ!って感じの変な引きに、
未完商法かよ!と当時苦笑したのを思い出しつつ、この作品を見てみました。
まず、スクールアイドルの広報活動の一環として、
μ’sの9人がニューヨークで歌うことになったのですが、
ニューヨーク観光案内アニメなのか、
海外をダシにしたアイドルプロモーションビデオみたいな感じで、
ただのキャラ売り映画みたいでストーリーが皆無に思えて、好みじゃなかったですね。
元々ラブライブが9人の女の子を売り込むためのアニメですけどね。
話が進む中、開始30分ほどで高山みなみさん演じる女性シンガーが登場。
コナン声優として有名な彼女ですが、やっぱり高山さんは歌が上手いなあ。
それに比べて「μ's」って平均的に歌が良いとはいえないような?
私の認識では、
アーティストは歌で感動させる仕事。
アイドルは夢を見せる仕事。
アイドルは歌がうまくなくてもいいんです。
可愛さとキャラでファンを虜にすれば良いのですね。
三次元のアイドルが、その手本になっていますし!
思えば、ラブライブってアニメを見るだけでは不十分でして、
ライブを見に行ったりCDやグッズを買い込んだりでファンが支えていく、
声優の人を含めてキャラを応援するコンテンツなんでしょうね。
映画館に足を運んで、ファン同士でキャラ愛を共感し合う。
ラブライバーにはラブライバーの作法があって、ラブライブを楽しむにも正しい鑑賞方法がある。
そういう意味では、ただ家でTVでこの作品を観るだけでは、
全然この作品の魅力を堪能出来てないのではないか?
そんな気がしました。
帰国してストーリーがシリアス風味になって、
穂乃果の描写とか割りと良くなってきた感がありましたね。
しかし、全国からスクールアイドルを集めて秋葉原で歌うことになったのですが、
実際に歌うシーンになると、スクールアイドル以外に人っ子一人いない。
ゴーストタウンになったアキバに大量のCGモブのダンスをバックにμ’sたちが歌ってるのが、
なんか、怖いですね。ホラーですね。
交通規制を敷いてるにしても、立ち入り禁止の境界越しに観衆がいるでしょうに。
繁華街で人の流れを止めるのってそんな簡単な話じゃないのです。警官たちが警備してるのが普通ですし。
アイドルアニメとしては、かなりファンタジー寄りな傾向かもしれませんね。
「μ's」の本当のラストステージの歌と踊りを素直に楽しむべきしょうし、
エンターテイメントとして細かいことを気にしないのが一番なのでしょうが、
私の頭が堅いのでしょうか?いい雰囲気に流されそうになりつつも、
観ながらいろんな部分が気になる、そんな作品でした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。