101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.1
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とあるお風呂の悪徳目録(ヴァイス・リスト)
本編BD&DVD第一巻付属の短編OVA。
正式名称「灰と幻想のグリムガル OVA2.5話
風呂の壁にかけた青春――one more センチメートル」
原作ライトノベルは6巻まで購読中。本作の件(くだん)のシーンも読破済。
どんなアニメスタジオだって死にたくないのかw
何やら大仰なサブタイトルを付けて、専用PVまで作って、
各所で円盤購入を煽っているようですが(苦笑)
最初にはっきり言っておきます。
ストーリーはダメダメです(笑)
エロも{netabare}妄想力はかき立てられますが、PV以上の物は拝めませんw
構成も酷いw10分の短尺に通常通りOPとEDを入れて、
尺稼ぎをして勿体ぶった挙げ句にあれでは、
ランタを師と仰ぐ、地下オタク世界の暗黒ギルドに所属する紳士諸君も、
覗きの悪徳(ヴァイス)獲得の欲求は満たされないでしょうw
これのために、わざわざ新作BGMを書き下ろした
(K)NoW_NAMEの皆さんもお疲れ様と言いましょうか、
才能の無駄づかいと言いましょうか(苦笑)
こうした構成面のバカバカしさも含めて、覗きに青春を賭けてしまう男子の性を描いた、
ギャグエピソードとして割り切れば、異世界に転生してもやっぱり男子はアホやなw
と呆れるくらいはできると思いますw
これが本編2話から削られたのは、ここで男子の気持ち悪い妄想で、
女性視聴者に軽蔑されてまで、
わざわざ真面目な雰囲気を崩すシーンを入れたくなかった。
そういう配慮もあったのだろうなと改めて確信しましたw
散々こき下ろしてしまい、申し訳ございませんが(苦笑)
一方であのシーンには、欲望に忠実なランタだけでなく
本編ではクールなリーダーのマナトや、
どーも斬担当のクマであるモグゾーも、女子を異性として意識する、
青い思春期の少年であることが確認できる収穫もあったとも思います。
この要素は本編で誰でも感じられるようにして欲しかったかな?とも思います。
そうすればシホルからマナトへの一方通行にも見えた関係も
多くの視聴者が立体視できたのになとも思いました。{/netabare}
付記:私は女風呂を覗きたいというより?もっとグリムガルの世界にハマりたい!
という欲求を満たすため、随分、久しぶりにテレビアニメの円盤を買い始めましたが、
色々付いてきた付属物の中では本編でも登場するグリムガル語?で
記述された料理のレシピが一番気に入っています。
要はアルファベットを変形したオリジナル文字なのですが、
日本語と併記されたガイドブックと照らし合わせながら解読するのが案外楽しいです♪
こうした謎解き要素は古のロールプレイングゲームでも、ファンタジーアニメでも
世界観にどっぷり没入するための有効なツールであると再認識しました。
……もう手遅れかもしれませんがw
覗きのためにこの円盤をポチってしまった紳士には、なんと言いましょうか……
「生きるって、簡単じゃない」
という言葉を贈っておこうと思いますw
何なら僕と一緒にグリムガル文字、解読しましょうw楽しいよ(笑)