norimeru さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画はピカイチ、内容は・・・
先日の地上波初放送も観ました。
改めて感じたことを少しだけ。
原作「床下の小人たち」は5部からなるシリーズ物。
原題が「The Borrowers」ですから、アリエッティ一家の借りぐらしを描いたのはよしとしましょう。
でも、盛り上がりましたか。
初めて借りにいくところ?。
お母さんを助けにいくところ?。
皆さんもお感じではないでしょうか。
翔との関わりも希薄なままだし、それならこれからいよいよ放浪の旅か、というところで終わってしまうストーリー。
ことらが勝手に求めても仕方がないのでしょうが、ワクワク感に欠ける展開でした。
私としては、ハルさんも「うーん」という感じ。
設定が子どもならいいです。
子どもなら、小人を捕まえたい、秘密を見つけて誰かに自慢したい、よくわかります。
でも、あの年齢の設定にして、翔の部屋に鍵をかけて、生け捕りにしたいというのは理解しがたいところでした。
翔とアリエッティは幾ばくかのつながりを持てたのですが、結局、小人たちが人間に心を許した訳ではありません。
あえて言うなら、なんとなく割り切れない、心地よくない、観終わっての満足感の少ない作品になってしまったかと思います。
さて、この夏、地元の県立美術館に「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」が来ました。
この展示、すごくよかったです。
アニメの中の設定が、とてもよく練られたものとわかりました。
ほんと、惜しむらくはストーリーです。
ちなみに同じ日、市立博物館で「山本二三展」も見てきました。
ジブリの背景画とか書いている画家・美術監督さんです。
この日はジブリにどっぷり漬かった日でした。
それともう一つ(長いですね)。
日本にも、佐藤さとるさんという作家の「誰も知らない小さな国」という本があります。
アリエッティたちは人と共存しない道を行きますが、これに登場するコロボックルたちはそうではありません。
個人的にはこちらの話の方が好きでした。
既に「冒険コロボックル」としてアニメ化されているので、ジブリは手を出さなかったのかな?。