norimeru さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
40秒でレビューしな!
ドーラさん、それ無理です。
でも、何回放送されてもつい観てしまうこのアニメ。
私の中でも、ジブリ・ベストスリーに輝き続けています。
パズーとシータ、主人公の魅力は言うまでもありません。
空から降りてきた少女を助け、信じ、ともに戦おうとするパズー。
少年の裏のない心を受け止め、自らの秘密をも打ち明けるシータ。
知らず知らずのうちに、観ているこちらが感情移入してしまいます。
親方と町の人々は、親のいないパズーを一人前の仲間と認めていて、パズーが守ろうとしているシータを無条件で受け入れます。
ペンダントを狙っていた海賊ドーラ一家だって、結局シータにメロメロです。
この二人がラピュタを目指し、ムスカに対して心を曲げずに相対する、というストーリーに何よりも魅力があります。
飛行客船での騒動とシータの落下、飛行石に守られたシータとパズーとの出会い。
ドーラ一家と軍隊に町中でペンダントを狙われる活劇、廃坑の中とシータの本名が語られる場面。
砦での攻防とシータの奪還、ゴリアテを追跡するタイガーモス号の内の描写。
竜の巣への突入、空中庭園の悠久の風景
巧みに緩急がつけられたストーリー展開だと思いませんか。
さらにこのあと、ラピュタの火、ゴリアテの撃沈、滅びの呪文と盛り上がります。
ラピュタは天空へ上昇しますが、二人は木の根に守られ、楽園も保たれ、お宝も手に入れたドーラ一家とも出会って大団円。
何回も観て、ほとんど台詞を覚えそうになりながら、いつも最後は釘付けになって観てしまいます。
ラピュタが好きな人は、パズーとシータに頑張れと思うはず。
(数々の名台詞を残したムスカファンも多いでしょうけど・・・・・。)
「いい子じゃないか、守っておやり 。」
「お前達も嫁にするんならああいう子にしな。」
「急に男んなったね。」
観ているこちらの思いを登場人物が代弁しているようで、ますます引き込まれていきます。
わざとこういう作り方をしているのか、と思ってしまうぐらいです。
筋立て、キャラ立て、音楽、とすべてにすばらしいと思うこのアニメ。
きっと将来初めて観る人の中にも、たくさんのファンを作ることと思います。
ちなみに、みなさまご存知でしょうが、12月9日に再放送されたラピュタ。
「バルス!」の場面で、Twitterの1秒当たりのツイート数世界記録を樹立したそうですね。
・・・・わけがわからないよ。