Yulily さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
気持ちが 溢れてしまいました…
高校の3年間という時間
限りあるからこそ尊くて…
この時間が永遠ではないから、こんなにも眩しくて輝いて見えたのかな…?
彼女たちの尊い煌めきの瞬間に触れたいま…
溢れでる気持ちを想いのまま綴りたくて…
心に抱いた私の想いをカタチとしてここに残していいですか…?
そして、ごめんなさい…
このレビューは自分を見失っているかもしれません・・・
青春の煌めきを音楽にのせて…
響け!そして届け!!このハーモニー
いま ここに新たな青春がはじまるのです♪♫•*¨*•.♫
舞台は高校の吹奏楽部。四月から入学した新入部員の四人を中心として仲間や先輩と切磋琢磨していく青春部活ストーリーです。
京都アニメーションの本気を伺わせる演出が随所に施されていて
それは、教室の窓から差し込む光、風に舞うカーテン、様々なアングルからの楽器の丁寧な描写、楽器を奏でる演奏者、息づかい 、指先、ありとあらゆるものが細やかに表現されています。
繊細な心の揺めきは面差し以上に瞳の表情から表現され感情の機微が溢れんばかりに伝わってくるのです。
ヒトコマの映像美に引き込まれてしまうような感覚を覚えたほど…なんです。
{netabare}
全国大会出場を達成するために努力を重ねていく部員 目標を目指す一方で葛藤が起こります。
実力に重きを置く場合の先輩と後輩という難しい人間関係
ぶつかり 突破口を探していこうとする部員の繊細で多彩な表情、それに感情が溢れかえります。
ソロパートを賭けた再オーディション。
高校最後の挑戦になる奏者、1年生だけれど人一倍努力してきた奏者
とてもじゃないけど どちらか一方を応援することなんて出来ませんでした。
この勝負に本気で挑む二人はかっこよくて
見守っていた部員も大きく心を動かされたことでしょう…
チームが刺激され、思いが一つになった…そんな光景に見えて胸が熱くなりました。
才能がありソロに選ばれた人
努力を重ね選ばれた人
努力を重ねても つかみきれなかった人
感情の機微に丁寧に触れたそれぞれの人間ドラマ
学生の時に こんな経験をした記憶なんてないはずなのに…
もう 本当にどうしようもないくらいに私の心は彼女たちに同調していて
喜びや悔しさに感情移入せずにはいられなくなっていたのです。
一番思い出深いシーンは最終回のコンクールの日です。
いつもの朝なのに
特別な空気の流れを感じて…
これまでの厳しい練習の成果を問う皆でつないだこの舞台
私の方が落ち着かないくらいソワソワしていました。
心地よく張りつめた空気が流れていて…
会場という場所は本当にさまざまな表情と気持ちがあるんですよね
舞台裏で出番を今かと待つ演奏者…
演奏を聴きに来ている観客…
舞台袖から祈りを届ける仲間…
研ぎ澄まされた緊張感の先にある歓喜を信じて最高のステージを
いざ、心ひとつに…
願うのです
・・響けっ!!
出だしを聴いてすぐに…
「なんて 力強さがみなぎる演奏なの…」
華やかであり躍動感にあふれた音の響きに身震いがとまりません…
部員の皆が熱のこもった瞳を持ち
輝くまなざしで滝のタクトを見つめています…
ここに至るまでのそれぞれのドラマを表情と共に回想してしまうの…
そして、麗奈のソロパート
タクトを振る滝と
瞳と瞳が重なり 一瞬のサイン
音に想いのすべてを乗せて 響け…
それは どこまでも伸びやかな響き
やさしくておだやかな音色
同時に映る中世古先輩の表情。私には納得しているように見えて忘れられません。
グッと胸にくるシーンです
好きな人に認めて貰いたいって気持ちが麗奈をこんなにも上手に そして強くさせたのだと感じました。
思考が近いのか、こんな気持ちは本当に痛いほどよく分かってしまいます。
演奏が終わり滝の合図で 一斉に立ち上がった瞬間
体の震えがとまりませんでした。
青春の煌めきはハーモニーとなって私の心に響きました!
感情移入した分だけ心揺さぶられ清々しくも熱い気持ちです。
「この作品、この演奏に出会えて本当によかった、本当にありがとう…」
最後に…
物語は「全国大会出場」に向けてスタートラインに立ったばかり…
二期が決定したということで、早く活躍する彼女たちに会いたくてたまらないです!
二期に期待すること
・吹奏楽部の躍進
・麗奈と滝 絡み(進展希望)
・中川先輩の活躍と部員の絡み
{/netabare}
響け!生まれたての夢つめ込んで
大きな空へ いま旅立とう
拓け!笑顔を味方につけて
離さない諦めたくない
限界さえも跳ね返す勇気で
DREAM SOLISTER♫•*