剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ふざけたタイトルやエロ描写に隠れているけど、意外と社会派の一面もあるアニメ
[文量→大盛り・内容→雑談系]
【総括】
一応、ジャンルとしてはギャグ寄りのハーレム日常系になるのかな? ギャグとしては、エロネタやRPGネタがあり、つまんないわけではけど、面白いか言われば、正直微妙です。まあ、エロに耐性があれば、気軽に楽しめるアニメだと思います。
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
皆さんは、「仕事」に何を求めますか?
「生き甲斐?」「社会貢献?」「生活の糧?」
私は生き甲斐ですかね。一応、やりたくてやっている仕事だからね(ウルトラブラックですがw)。
でも、そうじゃない方も勿論いっぱいいるわけで。私の友達にも、家族ができたから、本来やりたかった仕事じゃなく、稼ぎが良い仕事始めた奴がいて、それはそれで尊敬しています。
この作品の主人公「ラウル」も、そういう差し迫った事情の中でしぶしぶ就職しました。
この作品の良さは、主人公に「やる気」と「能力」と「実績」を持たせたところだと思います。歴代の勇者を全部暗記するほどの憧れ(やる気)、勇者予備校主席という学力(能力)、全国勇者模試史上初のS判定(実績)。
「やる気」も「能力」も「実績」もあったら、普通は夢って叶うもんですが、現実は残酷でした。唯一足りなかったものは、「運(環境)」でした(魔王が倒されて、勇者が不要になったという現実)。
なんて、世知辛い設定なんでしょう。アニメって、本来、子供に夢や希望を与えるもんですよw
でも、そんな(しぶしぶ働く)中でも、小さな幸せや達成感を見つけていく主人公。まあ、魔物を倒すのも、素敵な炊飯器を売るのも、住民達からは喜ばれるわけで。「誰かを幸せにする」という点では共通しているかもしれませんね。
今、たまたま、レビューを書きながら観ていた「クレイジージャーニー」(テレビ番組)で、エアレーサーの室屋さんが出ていました。室屋さんがエアレーサーになったのは、「幼い頃、ガンダムのアムロ・レイに憧れて、いつかガンダムを操縦したかったから」だそうです。
史上初、日本人として最高峰のエアレースで表彰台の真ん中に立った室屋さん。「ガンダムのパイロット」にはなれなかったけれど、そんな夢を追いかけたからこそ見つけられた、「新たな(現実的な)夢」を叶えることができました。なんか少し、ラウルとも重なるところがありました。
……と、しんみり書いていますが、実際のアニメはこんなにシリアスじゃないっすよ(笑) 美少女への触手責めとかありますしw そういう、エロギャグテイストの裏側に、社会に対する風刺がこっそりまぎれ混んでいるアニメです。だからこそ、終盤のバトル展開にはやや首を捻るものの、まずまず楽しめたアニメでした!
{/netabare}