剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
テンプレアニメ→× 王道アニメ→○
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
外側は、完全な「ラノベバトル(主人公最強)&ハーレム」。
でも、作画やストーリーで、「テンプレ」ではなく「王道」アニメに仕上がっています。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
魂の武装化。学園への入学。天才ヒロインとのラッキースケベ。主人公は最弱(と思われている)。が、本当は最強。ヒロインはツンデレ。なぜかヒロインと同居。ヒロインとバトル。主人公が勝つ。ヒロインだけは主人公を認める。そして、共に学園最強を決めるトーナメントへ……。
1話目を箇条書きにすると、THEテンプレですね。
でも、バトルシーンも格好良かったし、ステラと一輝の恋愛模様も真っ直ぐで素敵だった。珠雫や凪、絢瀬などサブを固めるキャラクターもそれぞれに魅力的で、能力も多様、戦い方もそれなりに戦術的。さらに、それぞれがシリアスな影の部分を抱えている。ギャグ&ツッコミも笑えた。
テンプレアニメに必要な要素を、一つ一つ丁寧に、高いクオリティで作ってあります。だからこれは、王道アニメと評価したいと思います♪
あんまり関係ないですが、剣道やってて色んな選手がいるけど「変則的」だったり「一転突破型」の選手はいくら強くても、それなりに対策はうてます。うまくすれば自分より強い相手にも戦術でなんとかできる。でも「普通に強い」選手は一番厄介。教科書通りの剣道を高いクオリティでこなされると小細工が通用しないんで、「相手より強くなる」しか勝つ手段がない。この「落第騎士の英雄譚」は、正にそんな感じ。もっとも、「普通に弱い選手」は、「弱い変則タイプ」よりも更に弱いんで、数多のテンプレアニメはやっぱり、面白くはありませんが。
(個人的に)露骨なエロは苦手で、妹との恋愛も嫌いなんで、そこはちょっと厳しかったのですが、まあ、ギリで萌えの範囲ですね。一輝もハーレム主人公のわりには、ちゃんと一途で、筋が通ってましたし。
好きなキャラクターは、絢瀬です♪ 剣道少女だし、登場シーン可愛かった。太もものくだりは萌えたw 強さと弱さを内包している感じが良い♪ ちなみに一輝の股関節のクダリは理論的にも間違ってなくて、剣道では男女で構え方を変えます。男子は両足の間を拳ひとつ分くらい開けますが、女子は両足を(少しだけ)縦に並ぶように構えた方が、前への突進力が増します。アニメと関係ないけど(笑)
あと、細かいけど、道場破り撃破後、一輝が自分の手のマメを確認するシーンがありましたが、剣道部的に正確でかなり好評価です。まず、右手ではなく左手を見た点。剣を扱うには、右手より左手が重要で、剣道家は左手に集中的にマメができます。合格! それから、マメのできかたも、人差し指の下が一番薄く、親指には無く、薬指→小指→中指の順番に大きなマメが出来ているのは、竹刀を正しく握っている証拠です。あれはちゃんと調べて描いてるね。そういう、どうでも良い細かいところにもちゃんとこだわれている制作の姿勢が、このような良アニメを作るのだなぁと思いました! 制作の皆さん、お疲れ様でした♪
{/netabare}
【余談 ~落第騎士でウイイレを思い出すw~】
{netabare}
一輝の能力が評価されないジレンマ、分かります。だって、ウイイレやってて、インザーギやバティストゥータ、ラウールなど(みんな古いけどw)、ポジショニング(など数値化出来ない能力)で勝負する選手の能力が低くて腹立ったもん(笑)
{/netabare}