剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
その「音」は色褪せない
[文量→中盛り・内容→感想系]
【総括】
テレビ東京とアニプレックスが展開した、オリジナルアニメプロジェクト「アニメノチカラ」の第1弾作品である。
ジャンルとしては、ポスト・アポカリプス系であり、日常系でもある。
かなり有名な作品ではあるんだけど、実は今(制作から10年以上経った2021年、コロナ禍で出歩けないので、お盆休みを使って)、初めて観た。
感想としては、「面白いものは、いつ観ても面白い」というのと、「面白いものは、優秀な人材によって作られている」ことかな。
もしまだ観ていない人がいたら、全然古臭く感じないので、是非観てほしい作品の1つ。
アニオリ作品は特に制作陣が大切なので、紹介したい。( )内は、同様の仕事を務めた作品。
監督 神戸守(エルフェンリート・君と僕・約束のネバーランド 等)
シリーズ構成&脚本 吉野弘幸(舞-HiME・マクロスF・ギルティクラウン 等)
キャラ原案 岸田メル(花咲くいろは・神様のメモ帳 等)
キャラデザ 赤井俊文(ココロコネクト・マギ 等)
メカデザ 石垣純哉(マクロスF・機神大戦 ギガンティックフォーミュラ 等)
音楽 大島ミチル(鋼の錬金術師・のだめカンタービレ 等)
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あまり自信はないが、ようは、昔、世界を巻き込む大戦争(大断絶)があり、なんらかの兵器(谷底の悪魔)の暴走により、現代文明が崩壊。
ヨーロッパはノーマンズランド(砂漠)化。逃げてきた人々が文化や風習を持ち込んだ(もしくは侵略した)地が、日本(ヘルベチア)だった。
んで、再び起きる戦争を止めた、歌の力。
ストーリーとしてはわりとありがちで綺麗すぎる感じはあるけれど、伏線を小出しにしていく演出や、日常系としての面白さ(7.5話の酔っ払いコントは☆5つけたw)、萌えのツボを押さえたエロの塩梅、主人公のトランペットの上達とタケミカヅチの修理という縦軸の安定感などが素晴らしく、非常にバランスの良い作品になっている。
本作は、音楽の持つ普遍的且つ不変的な力を訴える作品でもあるが、放送から10年後に観た私にとっては、別の意味でそれを感じることになった。
Kalafinaさんである。
OP「光の旋律」は名曲。荒廃した世界の中、それでも前向きに生きようとする人々の生命の輝きを感じさせるような、繊細で力強い歌声と、やや民族音楽を感じさせるようなメロディ。3.11の復興支援に歌われたのも頷ける(個人的には、この歌を聴くと「ナウシカ」を連想してしまう。ピッタリな気がする)。
Kalafinaさんの曲は、いつでも作品に「格」を与えてくれる。
個人的に素晴らしいなと思ったのは、「光の旋律」をOPに持ってきて、EDに戸松遥さんの「Girls be ambitious」を持ってきたセンスの良さ。普通なら、逆にすると思う。
本作は、シリアスな世界観と可愛らしいキャラデザのギャップに魅力があると思うが、OPにKalafinaさんを持ってくることで、「ただの萌えアニメとは一味違う」と襟を正される感じが毎回あった。これは、「ガルパン」の1話冒頭の映像表現で感じた感覚に近い。「これは凄い(A級の)アニメだぞ」と認識させられるというか。
で、少しシリアスに寄りすぎたときも、戸松遥の明るくハッピーになれる歌を聴くことで、フッと気持ちが軽くなり、次への視聴意欲に繋がる。
私が一気に観たからというのもあるかもしれないけど、かなり計算して作られているように感じた。
にしても、Kalafinaさん。本当に解散が悔やまれる。2021年の今でも、アニソン界でトップレベルの力があると思う。
Kalafinaさんへの敬意を、作品の主題と合わせて、「その音は色褪せない」というレビュータイトルにしました。
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
美しい作画に音楽。どの方向に流していくアニメになるのかな?
2話目 ☆3
日本人名が気にはなっていたけど、学校も日本式。なんかあるだろうな。普通、OPとEDが逆だよな。わざとかな?
3話目 ☆4
永訣の朝かな? そこは病人ほっとかないで、熱冷ますのが基本では?
4話目 ☆3
ガラスの音を。一瞬で上手くなったな。
5話目 ☆4
オッサン好きだったとは(笑) 遠足。世界の果て。チィ、こんな山奥でも、バスタオル巻くんやな(笑)
6話目 ☆4
いつもとは違う作風。運命か偶然か。OVAみたいな作品だな。
7話目 ☆4
ちょっとシリアス入れてきたな。色々裏側がありそうだよな。
7.5話目☆5
ただの酔っぱらい達のコントじゃねぇか(笑)
8話目 ☆3
放尿系は、あんまり好きくないな~。
9話目 ☆4
ピーマンの天ぷら、旨そうだな~。こういう不意打ちでパンツ(下着)姿を見せてくるあたり、ズルいな(笑) 男として、格好良いな。
10話目 ☆3
人生、何に価値を求めるかは、人それぞれ。え? 戦争で死んだとかじゃないんだ。腹違いの妹。
11話目 ☆3
おっぱい揉むなや(笑) 異なる歴史、共通する音楽。
12話目 ☆4
動くところまできたんだな。流石に民衆は殺さないか。共通の音楽で戦争が止まるか。一瞬、ならそれもありかな。政略結婚という、犠牲は払いながら。もう、ローマ語話せるんかい(笑) 姫の身で、こんなワガママ、許されるんかい(笑) 綺麗に決まりすぎ感はあるが、まあ、いいか(笑)
13話目 ☆5
ヘルベチア、がっつり日本だったな。つか、ローマはこれ、関西くらいか? つまり、ヨーロッパで何らかの厄災がおき、ノーマンズランド(砂漠)化。逃げてきた人々が文化や風習を持ち込んだ(もしくは侵略した)地が、日本(ヘルベチア)だった。夢についていくのが夢。可愛いお嫁さん、、、泣いた(笑) 良い最終回だな。
{/netabare}