剣道部 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
推理モノ→△。キャラモノ→◎。
[文量→中盛り・内容→雑談系]
【総括】
キャラ萌えアニメです。大事なことなのでもう一度言います。キャラ萌えアニメです(笑)
ニート少女探偵と、普通の男子高校生(てのは大体普通ではないわけだけれどw)を中心に、ラーメン屋の女主人やらヒモ男やらヤクザの4代目やらが協力し合い事件を解決する、みたいな話です。
レビュタイにもある通り、本格的な推理モノを期待してしまうと、ガッカリすると思います。ただ、キャラは良く、キャラデザも可愛いので、推理要素は味付け程度に思って眺められる方なら、充分に楽しめるエンタメ作品かと思いますよ。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
正直、かなり前に観たアニメなので記憶は薄れ、Wikiを読んで思い出しながらのレビューです(汗)
酷評っぽいレビューになってしまいましたが、気持ち的には酷評じゃないです。むしろ、私は楽しめたので、色々な誤解?を解きたいな~という気持ちです。
この作品が酷評されるとしたら、①推理モノのとして破綻している。②ヤクザやヒモなんかを格好良さげに描いている(高校生がヤクザと盃交わしたらダメだろ、とか)。という点にあると思っていて、その点には完全に同感で、擁護しようとも思いません。
そもそも本作、推理モノや社会派アニメの側面なんて、多分、どうでも良いんです(だから、真面目な方には合わない気もします)。
まずは「ニート探偵」という言葉がすでに、この作品の苦しさを表していると思います。
「ニート探偵」のアリスは、PCを駆使した捜査によって事件を解決して、しかも報酬を得て生活しています(から、どう考えてもニートじゃないんです)が、「NEETの"Employment"を「雇用」と解釈すると仕事をしていても自営業であればニートの定義を逸脱しない、と主張する」と、ムチャクチャ苦しい言い訳をしています。
なぜこの「ニート探偵」という矛盾が本作を象徴しているかというと、同じくWikiに、「本作はプロットよりも先に、まず核となるキャラクターから作りこんでいき、「女子高生が屋上から飛び降りる」という事件を先に設定し、そこに肉付けする形でストーリー展開を考えていった」とあって、それで全部が腑に落ちたからです(つまり、キャラありき)。
このアニメを観て感じていた、(危険ドラッグや自殺未遂など)「扱うテーマは重いのに、なんか薄い」という、変な違和感の正体だね。「NHKへようこそ」みたく、ニート(引きこもり)をテーマにしたわけではなく、美少女とニートと探偵のミスマッチを狙ったキャラ萌え戦術ですしね。
このアニメ(原作)って多分、様々な推理小説を読んだ原作者が、自分の力量(というよりも個性)を理解せず、書いてしまった作品なのかなと思います。
悪口じゃないよ(笑) だから、「推理面のダメさで本作を丸ごと否定しないでね」というお願いですw
実際に原作者も、「多くの人にとってはどうでもいいが少しの人にとっては大変重大な事件をヘタレな主人公が葛藤しながら解決していく点とヒロインの怜悧さ・偏屈さ・初心さ・もろさが入り混じったかわいさが本作の魅力」と語っているみたいだし。
アリスのダメさは可愛いし、だんだん羞恥心を得ていく過程も良かったです。彩夏のストーリーも、やるせなさが感じられて良かったです。ミンは一番好きなキャラで、姉御肌で格好良い可愛いかったです♪ それで充分じゃないかなぁ。(ただ、2018現在で81点は高すぎるかな? 68~72点くらいの印象ですが、まあ、あにこれは萌えアニメが高く出る傾向にあるしね)
{/netabare}