キャン´ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
生きるということはそれだけで罪なのだろうか
■あらすじ
人口1300人の小さな村、外場村。外部からは1本の国道しか繋がっておらず、周囲から隔離され、土葬の習慣も未だ残っている。そんなある日、山入地区で3人の村人の死体が発見された。村で唯一の医者・尾崎敏夫は、このことに不信感を持つが、村人達の判断で事件性は無いとされ、通常の死として扱われた。しかし、その後も村人が次々と死んでいき、異変は加速していった。
■感想
観ていて決して気持ちの良いものではなかったが引き込まれるものがあった。
キャラデザははっきりしていてとても分かりやすかった。
気味の悪い世界観はひぐらしと相違なかった。
ドラマ性は高いが理解するにはとても難しい内容だった。
ちなみにこの作品はそこそこグロテスクな表現があるため苦手な方は視聴を控えることをおすすめする。
{netabare}
最終話まで視聴して一言「集団心理って怖い」
というのもいくら種の存続を脅かす敵を撲滅するためとはいえ笑顔で屍鬼を殺す様は観ていて心苦しくなるものだった。
各キャラの心理描写がしっかりと描けていてそこは良かった。
ただ、中途半端なラストだったのが心残りだ。
劇中の台詞でこんなものがあった。
「人も生き物の命を奪って、飢えをしのいでいる なのに人はよくて屍鬼はいけない この世に存在することが罪なのかそれ程の罪を彼らは犯しているのだろうか」
確かに人は生きていく上で沢山の動物の命を奪っている。
人が良くて他が駄目な道理なんてないと私は思う。
{/netabare}