ポール星人/小っさ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
こっちはモロではないですか(汗)
私もですが、大抵SF的なアプローチの作品と手をつけると思うんですよね、コレ。
ですが実は{netabare}人だろうが機械だろうがこの作品では作中の絵本で言う"アレ"という大きな括りであり、幸せとは何?という部分で締める{/netabare}もんで、想像した内容と違った と言う感想多いのかもですね。
確かに分類としては恋愛物だと思います。
制作側も意図としては本作で言うところのパソコンは暗喩と割り切ってますもんね。終盤の新保の台詞とかね。
意外と家庭持ちの方が心が痛む作品かもw
まぁそもそもSFとして見ると設定がユルいですし(汗)
サイバーパンクとしては見ない事をお勧めしたく。
作品の内容は別として全体構成がこばとに近いラストに急激に盛り上げるタイプですので、前半退屈で無駄回多い気にもなる人も多いかなと。
ですが、前半早々に絵本の謎めいた示唆が有るので予備校生と少女型パソコンの同居コメディで済まさない事は理解出来ますんで、絵本の時点で"欲しいものと違う!"と思われた方は辞めていいかもですね。
{netabare}個人的にはヒロインのちぃが主人公の本須和意外との接触がほぼ無いもんで、彼を"自分だけの人"と選択するプロセスがちと弱い気はしました。{/netabare}
本須和は確かに優しい男ですが、作中の表現だけではちぃの感情は人として成熟していない無垢で幼い者が親に抱く愛に近いものしか感じられず。
本須和側が友人や知人の悲喜交々の愛の形に触れるプロセスは多めなので、ちと男目線な都合の良さが有るような。女性作家グループのCLAMP作品なのにちと意外でした。
あまり鬱々とした作品では無いですし、綺麗なおとぎ話として悪くない出来かなと。号泣はしないものの、ジワッとちぃちゃん良かったねと思える心地良さです。
もっとも人と機械の恋愛が種としての終焉への口火だと捉えれば、ダークと言えばダークですけどね(汗)
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紅殻のパンドラを周囲の目も気にせず楽しんでいる手前、この作品は避けて通れない為視聴(汗)
1話目で問題のシーンが見れたのでもう続き見なくてもいいかなと思いつつ、ちぃちゃんかわいいから最後まで観ます。
でも、正直紅殻のクラりんよりこちらの方がガイノイド的なエロさが滲み出ちゃってる作品な気はするんですが。クラりんは下腹部ですし。
というか私のアレな感じの推測では、クラりんはドラえもんオマージュの要素が大きいと思うんですよね。青い服・ネコ耳・そしてパンドーラデバイスのアクセスハッチの位置。四次元ポケットから未来の便利道具が取り出されるように、超一流のスキルを引き出す類似性。
因みに士郎正宗さんもちょびっツの起動スイッチの設定には気付いてたようで、六道氏に指摘するか否か迷ってた様な事が原作本のあとがきに書いて有りましたw
なんでちょびっツのレビューで紅殻のパンドラの事書いてるのかはアレですが、とりあえずこの手の人外ヒロインは大好物なので2クール頑張ります(汗)