sham さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

納得の高評価

なんか難しそうな世界観で面倒なのかなぁと勝手に思ってて、なんとなくこれまで避けてきたんだけど、ついに意を決して視聴。

結論から言って、これだけ世間の評価が高いのも納得の素晴らしい作品だった。
なんでもっと早くから見なかったんだろうと思うくらい。

そして、これほどまでに、1話見たら止まらなくなったのは久々。
文字通り徹夜で、何もかもをほっぽり出して貪るように全話一気見してしまったよ…(笑)


まず第一に、ストーリーとその展開、構成が秀逸すぎる！

{netabare} 最初は、Dメールや世界線の移動現象という謎の解明という導入部から、各登場人物とのやりとりを通して、ほのぼのとした日常的部分と、Dメール送信からそれぞれのやり直したい思いなどに焦点が当てられながら、比較的まったりと進んでいく。そして、確か12話の最後から急に動き出しシリアス展開へ。まゆりを助け出すために尽力する上で、「Dメール」を取り消す、ということで、前半部分の伏線が回収されいていく。ついにもとのβ世界線に戻れるという段になって、それでは紅莉栖が助からないという板挟みにあうというもう一波乱があり、最終的にハッピーエンドに解決する。しっかり笑える部分もあるし、もちろん感動もできる。なんて人をワクワクさせる完璧な展開なんだ！
特殊な設定やタイムトラベル、タイムリープという概念が出てくるので、ちょっと混乱しそうにはなるけど、そういう世界観だからこそこうした秀逸なストーリーが可能になったともいえるだろう。
{/netabare}


次に主要キャラと声優について。
●岡部倫太郎（CV：宮野真守）
本作の主人公。自称鳳凰院凶真。はじめは厨二病キャラがうざいと思った人もいるのではないだろうか？しかし、見終わってみるとカッコいいと思ってしまうだろう。なぜなら{netabare} この厨二病も後半のシリアス展開での懸命なオカリンとのギャップとその感動を生み出すために必要不可欠な要素となってくるからだ。後半では、厨二病的言動がむしろかっこよく聞こえたり、照れ隠しで使う場面などはニヤニヤしてしまったりするのである。リーディングシュタイナーによる記憶保持のために多くの苦悩を抱えながら仲間のために奔走する姿は確かに惚れるわｗｗｗ{/netabare}

声優もよいと思う。声音とか言い方が多彩な点が特に。
紅莉栖との掛け合いのようなところもあれば、素のオカリンの仲間思いの部分のような声色があったりなどね。

●椎名まゆり（CV：花澤香菜）
オカリンの幼馴染。自称まゆしぃ。まゆりは癒し担当ですね。物語的にも、視聴者的にも。オカリンを常に慕い、かつ心配する姿はけなげで心打たれます。
あと声については、ざーさんいいですねぇ。合ってると思う。

●牧瀬紅莉栖（CV：今井麻美）
天才科学少女。典型的ツンデレ。岡部からの呼び名は、クリスティーナ、助手、ザ・ゾンビ、天才変態少女、セレセブなどなど多数。
これはツンデレいいなぁ(*´Д`)ﾊｧﾊｧってなるわｗｗｗ最初は天然な感じのまゆりのほうがかわいいく見えるけど、顔赤らめて強がったり、デレっとしたりする紅莉栖見ていくと、紅莉栖かわいいわぁってなる。

●橋田至（CV：関智一）
変態オタクスーパーハッカー。愛称ダル。
最初ザ・オタクみたいなしゃべり方に違和感を感じざるおえなかったが、慣れれば、むしろ面白いし、ネットスラング頻出のネタは笑える。中の人同様下ネタをよくぶっこむ。
てか、関さんってスネオの声の人って知ってびっくりしたわ。そう考えると、さすが声優、すごいなと思いました（小並感）


●オカリンと紅莉栖の夫婦漫才（？）について
本作のラブコメ部分の大部分を支えるのが2人の掛け合いである。普段はののしりあったり喧嘩ばかりしてるけど最終的には…っていう展開は王道ながらやはり面白い。{netabare}特にこの2人はどちらもツンデレだから、なんというか…「末永く爆発しろ」って感じですね(笑){/netabare}



終わり方も、ほかの多くのアニメはスッキリしないでモヤモヤ終わる、あるいは完結してないくせに中途半端に終わるってパターンが多いけど、
このアニメに関しては、ほんっとにきれいにスッキリ終わるのがとても良い！！
とにかく、自信をもってオススメできる作品です。
原作のゲームもやってみようかなぁ。。