RFC さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最高の終幕!
TVアニメとしては最後のTheOrigination。
いよいよ物語もクライマックス。
前2作ではまったりとした日常が中心でしたが、
今作ではそれらの集大成、大きな変化が訪れます。
灯里たちの目標、スタート地点に立つときがきます。
時間はいろいろな変化をもたらします。
期待・希望・不安・恐れ…今作ではそれらを上手く描いています。
ウンディーネとしての仕事だけではなく、プライベートでの変化も
触れているところが良いですね。
独り立ち・引退・結婚・昇進…皆それぞれ次の世界に旅立ちます。
そして受け継がれた思いはまた次の世代へ…。
最後の最後でまさかの登場。
灯里の後輩。
もうすっかりアリシアクラスの貫禄の灯里が観られてよかったです。
ARIA The ORIGINATION これ以上ないくらいの終わり方でした。
ホントよかったです。
余談ですがこの作品のせいで嫁が私のおなかの事を
もちもちポンポンと呼ぶようになりました(つへT)
間違ってもそんなに可愛いものではないのですが(TへT)
好きなシーン
{netabare}
①藍華「無いものは、つけ足せばいいんだよ」
天才と凡人の差異に苦しんでいた頃の晃の救いになった一言。
いつも豪胆で弱さを見せない晃の本心が観れたお話ですね。
晃を救ったのは遠い過去の藍華。
そして3大妖精にまで上り詰めた晃が今度は藍華を育てる。
晃が藍華に厳しく指導するのは、その時の恩返しでもあったわけですね。
ウルッときました。
貴重な晃の私服が見られる話でもありますね。
②アリス2階級特進
オレンジぷらねっとにふさわしい黄昏時に
アリスはとんでもない大偉業を成し遂げます。
いつもより凛としたアテナにグローブを二つはずされた時
ゾクッとしました。
シングル昇格か~と油断してたところ思わぬ爆弾に驚かされました。
ARIAの主人公はもちろん灯里なんですが、
アリスの成長記でもあるように思えます。
自然な笑顔でカンツォーネを歌うアリスは最初とは別人です。
③井戸の中でのお月見
アルくん詩人のような言い回しでアプローチ(?)しておいて
のらりくらりで何なんだこいつはってやきもきしてましたが、
ちゃんと藍華の手を取りましたね。よしよし。
井戸の中での急接近の時は「もうキスしちゃえよ!」って
心の中で叫びました。
④晃の杞憂
アリスに先を越された藍華を自分の過去と重ね合わせて心配する晃。
ましてただの一ウンディーネと違い、藍華は会社を支える身。
晃は自分と同じように、藍華がカラ元気を振りまいていると勘違い。
でも藍華はプレッシャーよりもそれを前向きに推進力に変えていました。
たくましく成長した藍華に安心する晃。
先輩冥利に尽きますな。
⑤アリスの不安
プリマとなり、仕事に忙殺され、孤独を感じるアリス。
独りになった時、欠けたものの大きさに気付いたアリス。
「さびしいよう」
素直に吐露するアリスが可愛いです。
一人前になったとはいえ、やっぱりまだ15歳の嬢ちゃんです。
仲間の支えは必要ですね。
{/netabare}
名言
{netabare}
①杏
「がちがちに硬くなったら今の自分を変えられないし
何も吸収できなくなってしまう。
他人を変えることはできなくても自分を変えることはできるもん。
今の私が未熟で足りないのなら足せばいい。
だから私はうんと柔っこくなりたい。
柔らかければどんな形になることもできるし、
どんなことだって吸収できるんだから。
そしたらきっと私は何にだってなれる
あこがれのプリマにだってなれる」
流れに任せて合わせてるだけではだめなんですけど、剛直過ぎて
柔軟な対応が出来なくなってはいけませんね。
②アテナ
「本人が辛いと思って歌う歌は、聴いている人にも辛く伝わるわ。
歌う技術ももちろん必要だけど、何より大切なのは
歌うことが大好きだという気持ち。
アリスちゃんの歌をアリスちゃん自身が好きでなくて、
他の誰が好きになってくれるというの?」
釈迦の説法の中で「自分を愛せない人に他人を愛することは出来ない。
自分を愛するように他人を愛しなさい」と言うのがあるそうです。
まずは自分を認めることから始まるということですね。
{/netabare}