りくりく さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ひだまりの暖かさ
幼い日の少年は一人だった。そこに手を差し伸べてくれた仲間達の温かさを寄辺に、今度は少年が手を差し伸べていくという青春ストーリー+野球。
野球チームを作るという目的を果たす為、少年はメンバーを集めていくが、基本的には野球アニメではない。少女達の様々な困難や苦難を共に四苦八苦しながら彼等なりの生きる道を探すという大筋である。
少年の答えは見つけてあげられないけれど、一緒にいることはできるというスタンスは非常に好感が持てた。
正直最初の方は見るアニメ間違ったかな、と思っていたが、二期から面白くなるという評判を信じて見続けていたのだが、予想に反して中盤あたりから夢中になれた。
どの物語も甲乙付け難い程よくできていたが、全体を通して{netabare}暖かな仲間達がいるからこそ現実の非常さを乗り越えていけたのは、じんわりと心に来るものがあった。一番しんどい時に無条件に信じ、信じられる仲間がいるということが人にとっての一番の幸福なのだろう。{/netabare}
女の子がいっぱい出てきてもハーレム展開は無く、あくまで仲間の暖かさに焦点を絞った作品で、その暖かさも押し売りではなく、個人個人のお互いに対する想いが滲み出ていて感動できた。二期に続く物語のようなので、なにかしながらでもいいから辛抱強く、気長に見てほしい作品である。