Enchante さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:今観てる
聖地巡礼までに辿り着けないゲテモノめしアニメ
世には駄作と言われようと、個人的に思い入れが強く、そのダメダメ感にハマる作品というのは、何かしらあるのではないでしょうか?
語彙が貧困のため、上手く表現できませんが、ゲームでは「クソゲー」という言葉があります。
そのゲームシステムバランスの悪さやクリア不能のムチャぶりにこそ、中毒性があって、廃人化してしまうようなシロモノです。
(Yahoo!モバゲーのいくつかは、名指しこそしませんが、そう感じます。)
『JKめし』は一言で「駄作中の駄作」と済ませれば良いのかも知れませんが、もう少し突き詰めると「偉大なる駄作」までに至らない作品です。
もっとダメダメ感とヘタレ感を全面的に押し出せば、逆の意味で「聖地巡礼化」できたと思います。けれども、どこが舞台かも不明。廃人化させるほどにアクが強くもありません。
1期と2期に分かれますが、3分半のエピソードの中で、1期はCMまでの前半が少し長く、薄っぺらい内容の授業が描かれます。CM後の後半は、その流れと何の関連もない手抜きのジャンクフードを作って「はい、おしまい」というバランスの悪さ。それが本作の持ち味かも知れません。
{netabare}第一話では、フランス革命の概要を語りますが、ロベスピエールが勝利して云々とか語弊がある「0点講義」と、「ロベスさんとピエールさんがどうした云々というFランクのボケで、かなり萎えます。
そして唐突にネアンデルタール人が登場。ドイツ語ではなく、フランス語で統一してクロマニョン人で良かったのではないでしょうか? 優等生役なるキャラが語れば語るほど、無学を露呈するイタさに、いたたれません。
肝心のグルメは、「えっ!」というほどのビミョーなゲテモノめし。
あくまで個人的な憶測ですが、内容のバランスの悪さと料理コンセプトのジャンクさにハマる人がいるかも知れません。{/netabare}
せっかくロベスピエールを出すのなら、自家撞着とも言える言葉
「徳なき恐怖は忌まわしく、恐怖なき徳は無力である」を借用し
「善意なきヘタレは忌まわしく、ヘタレなき善意は魅力なし」
と読み替えて、【世紀の駄作】を目指して欲しかったです。
2期目は前半・後半の時間配分が等分化されて、ゲテモノめしから、アイディアめしに変容しつつあり、単なる凡作に格上げされた感があります。
普通なら安堵感を覚えるはずですが、あの苦痛を味わうマゾヒズムに慣れてしまうと、物足りなさを感じてしまいます。